アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

春の陽光を滑る~ニセコの春スキー

2014年03月13日 | 田舎暮らし
前日までの雪模様が一転、昨日は、強い春の日差しが降り注ぎました。

朝食をとるのももどかしく、花園スキーセンターへ向かいます。
写真は、駐車場から望むニセコアンヌプリ山(1,308m)です。



海外からのお客様も大分少なくなりましたが、それでもチビッ子スキーヤーを含め、まだたくさんお見えになっています。これは花園第1リフト付近の様子ですが、インストラクターがずっこけて、チビッ子が心配そうに見ています。



第2リフトは、搬器にカバーが付いていません。そこで、リフトに乗ったまま樹影をパチリ。



3本目のリフトを下り、ニセコアンヌプリ山の稜線(海抜1,100m)へ出ると、正面に雄大な羊蹄山(1,898m)を望むことができます。



第3リフトを下りて、右側の沢筋へ向かう人々。



山頂近く(海抜1,200m)へ向かう第4リフトを待つ人々。乗っている人。





第4リフト終点からアンヌプリ山頂へ(徒歩で)向かう人々。大きな写真がこちらにあります。



前夜、10cmほどの積雪があったためゲレンデコンデションは最高で、春の陽光の下、スピード滑降を(家内とともに)楽しむことができました。



これから5月の連休まで、ニセコは春スキーの季節です。
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稀代の茶聖を描く~山本兼一氏著「利休にたずねよ」

2014年03月13日 | この一冊
2008年第140回直木賞を受賞した山本兼一さんの「利休にたずねよ」を読んだ。



「わしが額ずくのは、美しいものだけだ」と、天下人・秀吉への諂(へつら)いを拒否したため切腹を命じられて散った茶道界の巨人、千利休を時を遡(さかのぼ)りながら描いた意欲作。

先に読んだ「火天の城」と同様、詳細な下調べで得たものを十分租借した上で、茶聖、千利休の世界を大胆に、しかも精緻に描いてみせます。

著者は、利休の茶の世界を次のように説明します。

”「なぜ、人はかくまで茶に魅せられるか」と秀吉に問われ、利休は、次のように答えます。

「それは、茶が人を殺すからでございましょう。美しさは誤魔化しがききませぬ。道具にせよ、手前にせよ、茶人は、つねに命がけで絶妙の境地をもとめております。

茶杓の節の位置が一分ちがえば気に染まず、手前に置いた蓋置きの場所が、畳ひと目ちがえば、内心身悶えいたします。それこそ、茶の湯の底なし沼、美しさの蟻地獄。ひとたび捕らわれれば、命も縮めてしまいます」”

日本には、茶道、書道、柔道、剣道、武士道など、芸事やスポーツを生きがいにまで発展させ、究め、それらを「道」として尊ぶ独特の文化があることに気づかされます。(お勧め度:★★★)

追伸:山本氏は、先月(2月)13日急逝されました。ご冥福をお祈りいたします。
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