アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

取り替え子事件の真相~映画「チェンジリング」

2014年03月03日 | ギャラリー
クリント・イーストウッドがアンジェリーナ・ジョリーを主演に迎え、1920年代のロサンゼルスで発生した「取り替え子」事件を元に映画化した。現代の世相をも反映する問題作。



物語~1928年3月、大恐慌時代前夜のロサンゼルス。シングルマザーで電話会社に勤務するクリスティンの息子ウォルターが姿を消す。そして、警察に捜査を依頼して5ヵ月、戻ってきた息子は全くの別人だった・・・。

ある映画評の中に、「実生活で6児の母であるアンジェリーナ・ジョリーは、”子供が誘拐されるような不吉な映画には出演したくない”と戸惑いながらも、脚本を読み、官僚機構に一人で立ち向かった母親クリスティーナを演じる決意を固めたと言う」という逸話を発見、なかなか辛い役回りだったのだと共感を覚えた。



当時の腐敗したロス市警と正面から闘う決意をしたシングルマザーには、想像を絶する気構えと周囲の支えが必要だったはずと、思わずこぶしを握り締めた。

そうした当局に対するジレンマは、3.11大震災や原発事故で避難生活を余儀なくされている大勢の被災者の皆さんにも共通するものではないかと思った。写真は、Amazonから借用しました。
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解釈改憲の是非~集団的自衛権

2014年03月03日 | ドラミング
平成26年度予算が衆院を通過した。

この予算審議の焦点のひとつは、憲法の解釈変更で「集団的自衛権」の行使は可能となるのか、という点であった。

一見、高度な議論のようだが、構造は至って単純且つ、明確だ。

つまり、現憲法の根幹である第9条にかかわる交戦権の規定が、一内閣の閣議決定(解釈の変更)で可能となるのか否かである。

立憲主義の立場に立ては、全ての法に優先する憲法の規定が、一法律案のように、時の政権の思惑ひとつで変更できるはずがない。(していいはずはない)

それを、閣議決定が先か、国会での審議が先かなどという議論に終始したのはおかしい。つまり、憲法を改正する以外、こうした変更は為しえないのだ。

本件に関連し、2月27日、新聞(朝日)に掲載された投書をご紹介しよう。



この投書で注目したいのは、50代の読者お二人の投書が、同じ日に掲載されたのは偶然ではあるまい。この問題に対する関心の広がりに注目したい。
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