銀河なす 宇宙の深き 椿かな
馬糞 Bafun
登れども登れども出口が見えず、果てしない宇宙にも思
えた山中にハッとするような満開の山椿だった。
まさに、椿の銀河であった。
不思議な花だ。
人知れず山中にあって道を究めんとする剣客の花という
べきか。
椿は、山中に楽しむ花である。
【行政改革を阻む「公」というごまかし】
「官」の民営化が急務となっている。
その反対勢力の表言い分は、「公」の役割は「民」にふ
さわしくないということであろう。
本音は公務員の既得権を奪うなということである。
果して、民は公共・公益的ではないのか。
「公」というが、生産せず、日本国を発展しない彼らの
不労所得的存在のことなのか。
米びつの虫のような彼らの既得権益は保護されなければ
ならないのか。
彼らの予算権力を守らなければならないのか。
増税してまでも。
官僚化した組織は、既得権で肥大化した組織である。
肥満は国の病気につながる。
ゆえに、スリム化しなければならない。
行政組織だけではない。
事実上の税金を徴収して運営されている組織は他にもあ
る。
NHK、電力会社、医師会勢力・・・。
いづれ、早急にメスを入れなければならない。
こうした国家的肥満問題は、郵政民営化を皮切りに着手
されたばかりであるが、県庁、市役所、その外郭団体など
はさらに見苦しく肥満している。
行政肥大の原因は、「福祉」という口実である。
その象徴が、保険事務所であろう。
暇つぶしを考えるのが日々の仕事という有様である。
ありの巣のような市役所、しかし、沢山の巣穴にいるの
は働きアリではない。
暇アリというべきか。
役人の数だけ市民サービスの部署プレートを創作して割
り当てているのだろう。
市役所の看板の多いこと!
罪の意識を感じないだろうか。
誠実に忙しく働いている役人もいるだろうが、果たして、
役に立つ仕事か、役人のする仕事か、反省すべきことであ
る。
NHKもまたしかりである。
悪徳ディレクターは、反日的番組制作も織り交ぜつつ、
「公共放送」だから、視聴料の強制的徴収によって守られ
なければならないというのだが、「公」を何と理解してい
るのか。
CM価値のない番組を作ることか。
確かに、民放は思考停止型、雑念型の馬鹿番組が多い。
CMもギャーギャーとうるさいばかりの文化性のないもの
が多い。
それは「民」だからではなく、放送事業自体が既得権で
守られた独占事業体だからである。
権力者団体である。
結局はここまでメスを入れなければならない。
この点、ホリエモンはいいところを突いたのだ。
もっとも、彼が考えた戦略ではなかったのだろうが。
まだある。
国や地方の施設利用についても「公」を盾に有効活用が
抑制されている。
「民」を汚らわしいといわんばかりの「公」とは一体何
なのか。
「民」とは公益性・公共性と異質なのか。
これをこそ、本質的に問い直す必要がある。
そうでなければ、今後も増税型の財政は重量を増し、日
本経済の本格的な発展は抑制され続けるだろう。
今回は、問題提起にとどめたい。
ああ、「公」によって、椿の銀河が枯れ果てませんよう
に・・・。
Bafun