赤々と 太く落ちたり 花椿
馬糞 Bafun
山歩きが楽しみな新緑の季節になった。
登山口に珍しい椿が一輪を残していた。
椿は、花ごとボトリと落ちる。
花びらで散る山茶花との違いである。
なんとも無骨な花である。
先日、篠栗遍路道を歩いて若杉山を目指したが、まったく逆方
向の車道に出てしまった。
爛漫の野草を楽しむことができたとはいえ、遍路道は迷い道で
あることよ・・・。
潔いというのは、やせ我慢の美学というべき精神の表現であろうと思う。
オリンピック選手に選ばれるということは、それまでの過酷な練
習の成果であり、願いであったろう。
それにもかかわらず、潔しとしないならば、出場を辞退するのが、
やせ我慢の美学である。
チベット問題は、日本としても明日のわが身である。
捨て置くことはできないし、人道的にも許せない侵略と虐殺である。
スポーツマンシップから考えても、そのような北京政府の下で神
聖な競技をすることは潔いことではない。
そのような気骨のある選択のできる選手団はないのだろうか。
選手の喜びを見ると忍びない決断であはあるが、スポーツの神
聖は、それでも守りたいものである。
国家としてではなく、個々の選手の武士道精神に期待したい。
梅士 Baishi