football smile

the days turn into months and years

松本10

2011-12-07 | design

音文ホールの内観パースが完成しました。KSDに続いてまたまた素晴らしいパースを描いてくれたSandちゃんに感謝です。今回の計画は「変わらないこと」がテーマなので、改修前と改修後のパースを並べると、まるで間違い探しのようになります。よく見ると椅子のデザインがちょっと変わっていて、数が減っているねえといった感じです。せめて椅子の張地の色を変えてみようか?ということで、カラーバリエーションを4色作ってもらいました。

今現在は黄色の椅子が使われています。ちょっと珍しいかも知れません。音楽ホールの椅子というのは赤が多いようです。リハーサルの時、空っぽの客席が赤いと演奏者のテンションが上がるからだそうです。牛と一緒ですね。黒というのもなかなかシックでいい感じです。コンクリートの壁との相性も良さそうです。パースを並べてそんな話をしていると、横から社長が一言。

「ホソダさんが一生懸命考えて決めたんだから黄色しかねえだろう」

おまえなんかの考える余地はない!ということです(笑)。まさにその通りです。深く納得しました。この計画において自分が考えるべき課題は他にあるわけです。耐震性能を備えた天井下地を設計すること。音響性能を変えない天井表面を設計すること。自分に求められた役割を履き違えると、そのプロジェクトは方向性を見失います。守備的MFが最前線に上がってゴールを狙う。それも時には必要ですが、本来の役割を全うすることの方が大切です。他の人はどうなのかわかりませんが、自分はそう考えます。

裏話によると、自分をこのプロジェクトの担当者に指名してくれたのは社長だそうです。


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