football smile

the days turn into months and years

マチネの終わりに

2020-04-27 | book

平野啓一郎
9 APL 2016
毎日新聞出版
Amazon.co.jp
https://k-hirano.com/lp/matinee-no-owari-ni/

「自由意志というのは、未来に対してなくてはならない希望だ。自分には何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?しかし洋子、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めになることもある。」

という本を読みました。人は過去を変えることができる。自分もそれなりに年齢を重ねてきたので、言わんとすることはよくわかる。過去が変わってしまった衝撃というのは、それはそれはすごいものだろうなあという想像もつく。そういう経験もなきにしもあらず。ああ、そういうことだったのか、みたいな。でも真実は知っていた方が良いと思うし、衝撃を超えて納得することもある。

果たして、どんな結末をむかえるのか?作家の思惑通り、先が知りたいけど終わって欲しくないという心境で、終盤を読み進めた。外出自粛の中で出勤した帰りの通勤電車で、ちょうど最寄りの駅に着いた時に読み終えた。個人的には、本当に良いラストシーンであると思った。

これは映画も観なければ。もうすぐ配信開始らしいので。


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