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片岡義男
1 AUG 1990
新潮文庫
Amazon.co.jp
「最高であるかどうかは、いまは問わないとして、いい景色であることは確かだ。ホノルルの市街地とそのむこうに大きく横たわっている太平洋、そしてその上の空とをこの窓から一望することが可能だ。家は、高台に建っていた。」
という本を読みました。片岡義男を熱心に読んでいたのは、かれこれ三十数年前になります。例の赤い背表紙の角川文を古本屋で見つけては、手当たり次第読んでいました。今回、初めて電子書籍で読みましたが、もちろんそこに描かれている世界観が変わるわけもなく、そうそうこういう感じだよなあと懐かしく思い出しました。
あまりに完璧なシチュエーションは、少々気恥ずかしくもあります。かっこ良さの定義は、時代と共に変わり行くということです。変わらない精神は、十分かっこ良いけどね。
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