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LC浦和vsマリーゼ(埼玉3)

2007-09-22 | nadeshiko
なでしこリーグカップ準決勝
2007年9月22日(土)14:00キックオフ
埼玉スタジアム2002第3グラウンド
浦和レッズレディース 1-1(PK4-2) 東京電力女子サッカー部マリーゼ

私はPKが苦手である。気持ちが弱いから。あそこに立つと、失敗のイメージしか湧いてこないのよ。だから、まず自分から進んで蹴るようなことはない。でも、PKは運だからとか言って退席してしまうような、どこかの代表監督みたいなことはしない。それが決勝進出を決める手段である以上、運だからなんて言ってられない。選手達はまだ戦っているのだ。最後の最後までしっかり見届けなければならない。

女子W杯に敗退したために、決勝ラウンドからは代表が戻ってくる。これなら大丈夫というわけで、決勝戦のスケジュールまでしっかり手帳に書いてしまった。しかし、予選ラウンドでTASAKIと伊賀FCを押さえたマリーゼは、予想以上に強敵だった。福島からも大勢のサポーターが来ている。応援合戦にも熱が入る。なんだか激戦の予感はこの時からあった。

北本、安藤のツートップ、右に土橋、左に松田、センターに高橋、庭田、DFに矢野が戻ったので森本がサイドへ、田代、西口はいつも通り。GK山郷の存在が頼もしい。そして柳田はベンチスタート。これなら安心して見ていられると思いきや、開始早々から様子がおかしい。今まで好調だった両サイドが機能しない。攻め込んでもフィニッシュウが決まらない。逆に相手FW丸山のカウンターを喰らう。暑い中での消耗戦の予感と共に、スコアレスで前半終了。

機能しないなら代えてみよう。ということで、後半から窪田と若林を投入。これで縦へのスピードはアップしたが、やはり最後の詰めが決まらない。お互い疲れも出始めて、試合はこう着状態になりかけた。攻めているのに決まらないという展開は、見ている方も疲れる。こういう試合を動かすのは誰なのか?と考えはじめた矢先、安藤とのパス交換で決めたのは高橋だった。絶妙のコースを狙ったシュートが、それまで静止していたゴールネットを揺らした。ものすごく重たい空気が一気に吹き飛ぶようなゴールだった。試合を動かしたのは、やはりベテランであった。

さて、あとはもう追加点を取って、決勝進出の瞬間をじっくり待とうと思っていたのだが、今日の試合、クライマックスにはまだまだ程遠かった。浦和は、守り切るというよりは、追加点を奪う戦いをしていたと思う。それでもマリーゼはなかなか屈しなかった。こういうのが強いチームというのだろう。ロスタイムは5分近くあったような気がする。そこでまさかのPKを取られるとは。

結局、延長戦でも決着がつかずPK戦へ。いい加減、夏の終わりの陽は傾きかけてきた。トップチームの応援のため横浜へ向かったサポーターは、もうすでにここにはいない。北本、安藤、矢野、高橋がPKを決めた浦和の決勝進出は、こうしてようやく手に入ったのだった。本当に長い長い試合で、選手もサポーターもくたくたに疲れた。決勝戦は明後日だというのに、しかも相手はベレーザだというのに、この体力の消耗は厳しい。でもその分、選手もサポーターも気持ちはひとつになれたでしょう。

その気持ちを持ってベレーザを倒そう。そして絶対タイトルを獲ろう。

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