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横浜DeNAベイスターズの三浦大輔投手が、今シーズン限りで現役を引退する。理由は勝てなくなったから。プロとしてこれほど明快な理由はないだろう。横浜一筋25年。親会社が3度変わっても、FA宣言で阪神に誘われても、あくまで横浜にこだわり続けたハマの番長。プロ意識の高さと横浜へのこだわり。このふたつが三浦大輔を25年間支え続けたのだと思う。投手の成績はチームに左右される部分がある。いくら自分が点を取られなくても、チームが点を取ってくれないことには勝てない。横浜で172勝をあげた投手に対して、優勝争いをするような球団なら200勝できたという声が聞かれるのも当然である。しかし仮に他の球団に移籍して200勝したとしても、それが三浦大輔にとって幸せなことなのかなあとも思う。優勝争いを体現するために移籍した内川聖一や村田修一は、ソフトバンクや巨人で立派に活躍している。それはそれで一流のプロとして賞賛に値する選択である。もしかしたら、さらに上を目指すその向上心は、現状に留まるこだわりなんかよりずっと尊いものかも知れない。それでもやっぱり、自分は三浦大輔のようなイキザマがかっこいいなあと思う。「違う球団ならもっと勝てたとかはないです。俺は横浜の三浦大輔だから。」浦和にやって来る選手に聞かせたいような気もする。
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