黄金宮殿という意味の「カ・ドーロ」。
大運河に面したファサードが、かつては金色に装飾されて輝いていたそうです。
今はこちらのように、白く輝き、ひときわ美しいのですが、内部からの眺めも素敵。
この建物を目指して、バポレットをカ・ドーロで降りているのに、
入り口がわからないでうろうろしましたが、
「フランケッティー美術館」という名前で、入り口もこじんまりしています。
受付から階段を上がると、吸い込まれるようにバルコニーへと・・・。
そこからの大運河の眺めはもちろんですが、バルコニーのアーチが影を作り
レース模様のように床を照らしているのにうっとり。
何枚もその影の写真を撮りました。
ブックショップの若き女性は 日本が大好きだそうで、
日本の映画ではタケシ・北野の「座頭市」を絶賛していました。
(すみません、私は見ていないので、よくわかりません。)
運河の眺めは、このバルコニーからだけのものではありません。
うっかり、見忘れてしまうような、運河から船で直接入る水際にもあります。
きっと、ここは 見逃す人がいるのではないでしょうか。
ここの床の美しさをテレビで陣内秀信さんが語っていたことを思い出さなければ
私たちも気がつかないで出てしまったかもしれません。
その番組で陣内氏は
「Veneziaに行ったら、まず カ・ドーロから見るといいですよ」
と、熱く語っておられました。