浪漫飛行への誘(いざな)い

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プーチンの実像及びカザフスタンとロシアの微妙な関係

2022年05月04日 07時41分03秒 | TV番組

 

ゴールデンウィークに入ったが、テレビでもプーチンによるウクライナ侵攻問題を深堀りするような番組が目についた。NHKでは、3日のBS放送で「プーチンの道~その権力の秘密に迫る~」というタイトルの2015年に放送された特別番組が再放送されていた。ウクライナ軍事侵攻に踏み切ったプーチンは、いかにして絶対的な権力を手に入れたのか。数多くの黒い疑惑に包まれながら独裁的な色彩を強めるプーチンの実像に迫る。 KGBの工作員として旧東ドイツに派遣された後、サンクトペテルブルクで政治家に転身したプーチンは、無名のままエリツィン政権下で首相となる。チェチェン戦争で名を上げ、大統領となったプーチンは財閥の囲い込みやメディアの統制などの手法で絶大な権力と財産を短期間で築き上げ、国際政治の舞台でも存在感を増していく。貧しい家に生まれた少年がクレムリンの主となるまでの道のりについて深堀りした内容で大変興味深く見た。2015年の番組だが、今でもピタリあてはまる内容なので、ビックリした。

今でこそプーチンの独裁ぶり、戦争犯罪が世界中から非難をあびているが、これを見ていると今回のウクライナ侵攻や戦争の仕掛けは、十分予想されていたことであることがよくわかる。だてに元KGBのメンバーであったわけではなく、根っからそういう人物であったことがよくわかる。世界中のトップを含め、皆プーチンに騙されていただけのようで、その悪人ぶりに気づくのが遅すぎたような気がする。安倍元首相も完全に騙された一人であったと思われる。皆、プーチンはもっとまともな人物だと誤解していたようである。この分析を見ている限り、自ら謝ったり、戦争を止めたりすることはあり得ないと確信した。このままの状態を放置すると戦火は拡大するばかりで、とんでもないことになりそうである。プーチンという悪人なら核戦争もあり得ない話ではないと思われる。7年以上も世界中がプーチンのやりたい放題を許してきた大きなツケが今来ているような気がしてならない。さらに、ここにきてプーチンがん手術情報が舞い込んだり、予断を許さない状況が続きそうである。

また、3日、テレ朝の大下容子の「ワイド!スクランブル」でも、カザフスタンとロシアの微妙な関係について、深堀りして詳しく取り上げており、興味深く見た。カザフスタンは、ロシアが主導する旧ソ連圏の軍事同盟(CSTO)6ヵ国の中核メンバーであり、加盟国が攻撃を受けた際は集団的自衛権を行使する立場にあるが、ロシアからのウクライナへの軍派遣要請を断ったり、中国との深い関係もあって、大変微妙な状況に置かれていることがよくわかった。ロシアとしてはカザフスタンに寝返られたらますます苦境になると思われる。カザフスタンのトカエフ大統領は、中国人材で、中国とも親しい関係にあるので、ロシアとの関係は大変微妙である。旧ソ連時代からあるバイコノール宇宙基地もカザフスタンにある。カザフスタンは、旧ソ連のメンバーであるが、今は、その地勢からアジア地域に属している。

カザフスタンの最大都市であるアルマトイに旅行したのは、2014年4月のことで、ウズベキスタンのタシュケントから空路で入り、3泊した。機内で隣に座った女性の車で空港からホテルまで送ってもらうという稀有な経験もした。大都市にもかかわらず、街中ではあまり見るべきものはなく、パンフィロフ戦士公園、共和国広場、国立中央博物館を見て回った程度で、日本食に飢えていたのか「かぶと」という日本食レストランに3日も通ったことが印象的であった。滞在中、乗合タクシーを利用して隣国のキルギス(首都ビシュケク)への1泊旅行も行なった。今回のウクライナ侵攻で今後のカザフスタンの動向が心配である。軍事同盟から離脱できるかがポイントになろう。

 

写真はパンフィロフ戦士公園

 

カザフスタン・キルギス旅行: https://youtu.be/FMmQ-YpCrWs

 

 

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