5月7日付の「まいどなニュース」の記事で、2024年卒の大学生が「就職したい企業・業種ランキング」が発表されていたが、予想外のランキングに目が止まった。企業の与信管理にかかわるサービスを提供するリスクモンスター(株)が、2024年3月卒業予定の大学生の男女400人(男女各200人ずつ)を対象とした、第9回「就職したい企業・業種ランキング」を発表したという。その結果、文系・理系ともに第1位は、ダントツで地方公務員で、国家公務員も文系で第2位、理系で第3位であったのに驚いた。
一般企業よりも公務員を志望する学生が多いということは、チャレンジングな若者が減って、安定志向を求める若者が増えていることになり、何とも寂しい思いで記事を読んだ。一般企業にしても、パナソニックやJALは財務状況も株価もあまりよくなく、どうして多くの学生が志望するのかよくわからない印象である。優良企業は他にもたくさんあるし、同業種でもパナソニックより日立、JALよりANAの方が人気があって当然という感があるので、意外な結果である。
この手の就職人気ランキングは、いろいろな機関がいろいろ発表しており、結果もまちまちなので、正確な情報であるとは思わないが、具体的な企業名が出てくると悩ましいところである。その他の機関での人気企業ランキングでは、上位は伊藤忠商事をはじめとする商社や有名な大企業で占められていることが多い。アンケートの取り方で結果がかなり違ってくるものと思われるが、あまり信用しないほうが賢明かも。
(総合)
第1位 地方公務員(5年連続1位)
第2位 国家公務員
第3位 パナソニック & JAL
第5位 森永乳業
第6位 花王 & トヨタ自動車 & NTTデータ
まいどなニュース(5/7): https://maidonanews.jp/article/14898875