浪漫飛行への誘(いざな)い

海外旅行は102か国、海外旅行、世界遺産、飛行機、卓球、音楽、歌謡曲、初物、語学、仏教シリーズ等の趣味の世界をブログに

仏教版 70代からの人との接し方

2023年05月21日 07時48分02秒 | 宗教

久しぶりに菊谷隆太氏による「仏教に学ぶ幸福論」のユーチューブを見た。「70代からの人との接し方」というタイトルが目に留まったからである。菊谷氏は、親鸞会の講師として普及活動の一環で為になる講話をほとんど毎日ユーチューブにして発信されているが、消化不良を起こしそうなので、最近は、意図的に頻繁には見ないようにしている。講話を通じ、親鸞会へ勧誘しているのではとの批判もあるが、一線さえ引いていれば、そんなことはあまり重要な事ではないように思える。毎日発信とは頭が下がる思いであるが、聴いていて為になる話がほとんどであることは間違いない。

「70代からの人の接し方」は、まさに自分にあてはまる内容であり、身が引きしまる思いである。我々年金世代を支える若者は、1960年代は、「神輿型」「胴上げ型」、2015年頃からは「騎馬戦型」、2030年頃には、「肩車型」となることはわかりやすく、まさにその通りである。若者と接する際は、心の隅にとどめておきたい。

「オレがオレがのがを捨てて、おかげおかげのげで生きよ」とはまさに名言で、戒めとしてずしっと心にひびく。年を取るとどうしてもオレがオレがになりがちなので、戒めたいところである。また、「子供叱るな来た道じゃ、年寄り笑うな行く道じゃ」と昔からいわれているが、これも名言である。年を取っても「布施」その中でも心の「心施」の重要性をかみしめたいところである。

「70代からの人との接し方」(5/11): https://youtu.be/VaifMXc7mac


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武田鉄矢の昭和は輝いていた【この人この一曲、あべ静江と城みちる】

2023年05月20日 05時55分14秒 | 音楽

5月19日のBSテレ東の「武田鉄矢の昭和は輝いていた」は、昭和48年にデビューした「あべ静江」と「城みちる」二人の「この人この1曲」というテーマでその名曲の舞台裏をふり返るというユニークな視点での番組であった。このシリーズの14作目ということである。バンドマンの父と、歌手の母という音楽一家で育ったあべ静江は、21歳の時に清純派アイドルとしてデビュー。デビュー曲「コーヒーショップで」は、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞し、続いて発売した「みずいろの手紙」も大ヒットした。阿久悠、三木たかしという名コンビにもかかわらず、その歌詞の内容から当初歌わないようにしていたというエピソードは前にも聞いたことがあるが、当時はそんなことも知らず、歌の雰囲気と美貌にひかれて大ファンであった。特に、名コンビによる3作目の「突然の愛」(昭和49年)は、その歌詞の内容が自分にもあてはまることがあったので、まさに大好きな曲であった。

昭和48~49年は、社会人になって3~4年目で、まさに独身生活を謳歌していた時期であった。車を持っていたので、カーステレオで音楽を聴く機会も多かった。あべ静江の他に、チェリッシュの「若草の髪飾り」「避暑地の恋」「てんとう虫ノサンバ」や小坂明子の「あなた」や高木麻早の「ひとりぼっちの部屋」「想い出が多すぎて」もこの頃よく聴いた曲であった。まさに独身時代のJust My Type Image Girlsの歌手たちであった。特に、あべ静江は、今でこそちょっと太り気味で当時の面影はあまりないが、当時は本当に美人という印象で、そのイメージをいまだに持ち続けている。

今回取り上げた「イルカにのった少年」で鮮烈デビューした城みちるの詳細には触れないが、二人とも、近年は、夢グループが主催する「同窓会コンサート」や日本歌手協会が主催する「歌謡祭」にもよく出場しており、何回も生の歌声を聴いている。10年位前のコンサートで、あべ静江のCDを本人から買い、ツーショット写真を撮らせてもらったこともある。あべ静江は数年前、脳梗塞で倒れたが、無事復帰できてよかった。もともと美人なので、もうちょっと痩せたらと勝手に願う今日この頃である。

突然の愛(2005年の雄姿): https://youtu.be/c7lBnGWFMtQ


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昭和歌謡ベストテンDX「デュエット特集」

2023年05月19日 06時38分36秒 | 音楽

5月18日のBS-TBS「昭和歌謡ベストテンDX」は、昭和歌謡の定番『デュエット特集』であった。スタジオには鳥羽一郎、ダ・カーポ、水森かおり、新浜レオンが登場。昭和を代表するデュエットソングを紹介された。鳥羽一郎&新浜レオンで狩人の「あずさ2号」をカバー。ダ・カーポは自身の代表曲「結婚するって本当ですか」を歌唱。そして、鳥羽の師匠・船村徹の「矢切の渡し」を水森かおりとデュエットで熱唱。また、新司会の早見優が鳥羽一郎とのデュエットで「居酒屋」を初披露した。

関根世代(60代以上)
・矢切の渡し ちあきなおみ  S31
・あずさ2号  狩人 S52
・銀座の恋の物語 石原裕次郎&牧村旬子 
・結婚するって本当ですか ダ・カーポ S49
・東京ナイト・クラブ  フランク永井&松尾和子   S34

(早見世代 40-50代)
・居酒屋  五木ひろし&木の実ナナ  S57
・もしかしてPARTⅡ 小林幸子&美樹克彦 S59
・ロンリー・チャップリン  鈴木聖美 WITH RATS&STAR  S62
・ふたりの愛ランド  石川優子&チャゲ S59
・男と女のラブゲーム  日野美歌&葵司朗

デュエット曲は、昔カラオケでよく歌っていたので、馴染みの曲も多く、自分自身のHPの音楽シリーズの中に、「お気に入りのデュエット特集」なるコーナーも設けている。好きな曲を40曲選んで、さわりだけ(1分半程度)だが、1時間にまとめたユーチューブを作成しており、どの曲も好きなものばかりである。

お気に入りのデュエット特集(40選): https://youtu.be/O0Vqpt3sSuc

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15年前の海外ロングステイ

2023年05月18日 12時11分18秒 | 旅行

ロングステイとは、同じ場所に長く滞在し、日常生活を通じて現地の人や文化、慣習に触れる旅行の1形態で、暮らすように旅するライフスタイルといえる。一般財団法人「ロングステイ財団」によると、ロングステイとは、

1 比較的長期にわたる滞在である(2週間以上)
2 居住施設を保有または賃借する
3 余暇を目的とする
4 「旅」よりも「生活」を目指す
5 生活資金の源泉は日本にある

と定義している。

ここでは海外ロングステイに限るが、まさに15年前に定年を迎えた時にこのロングステイが実現した。当時、海外のロングステイの中でも、マレーシアが人気No..1で、家賃を入れても年金生活でもお釣りが来る位、安い経費で長期に快適な生活ができるとして、テレビでもロングステイを薦める番組がいろいろあった。テレビでのインタビューでは、ほとんどのシニアがもっと早くロングステイすべきだったと後悔しているということが印象的であった。ロングステイには以前から関心があり、現役時代から、マレーシア各地やオーストラリアに下見旅行もしていたが、やはり暑さを考え、最終的には、①ブリスベン(オーストラリア)に1ヵ月、②ビクトリア(カナダ)に6か月という留学を兼ねてのロングステイ生活を送ることになった。本当はもっと長期間のロングステイを希望していたが、留学事情と金銭的事情で、短縮することになった。

ブリスベンでのロングステイは、定年前の長期休暇を利用したもので、シャフストンカレッジという英語学校に寮生活を送りながら通ったものである。学校に寮が併設されており、単身で約1ヵ月ほど滞在したが、基本的に自炊生活で、若者に交じって英語の勉強をした。寮生活は、社会人になった時、独身寮で経験していたが、その時は食事付きであったので、大分様子が異なった。日本の食材もそこそこ手に入ったので、ほぼ毎日自炊をした。たった1か月の留学なので、英語の上達はたかが知れているが、クラスメートとのおつきあいやら街の散策やらロングステイならではの貴重な体験をすることができた。週末には、ゴールドコーストやシドニーや首都キャンベラへの小旅行もできた。

2回目のビクトリアでのロングステイは、定年後3日目から約6カ月(1ヵ月の長期旅行を含む)、夫婦でコンドミニアムに住み、ビクトリア大学の3ヵ月の英語講座に参加しての勉強の他にゴルフ、テニス、若い留学生仲間との交流、地元の人達との交流、街の散策、小旅行三昧というまさにロングステイを満喫し、貴重な経験をすることができた。この6カ月は、自分史上、最もハードなスケジュールとなったが、それについては追ってブログで紹介してみたい。

あれからもう15年が経ってしまったが、これからも、体調が許すなら、また海外ロングステイに挑戦したい夢は持っている。理想的には、桜の季節の春と紅葉の季節の秋は日本にステイ、夏は、カナダかドイツにロングステイ、冬は、マレーシアやタイのアジア地域かオーストラリアにロングステイと考えているが、夢に終わる可能性も強い。
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岸田首相は自国を真の軍事大国にすることを望んでいる?~日本の選択

2023年05月17日 07時36分59秒 | 政治

 米誌タイム(電子版)が5月22、29日号の表紙を公表。岸田首相とともに「日本の選択」として紹介された一文に衝撃が走っている。 記事は4月28日に首相公邸で単独取材されたもので、岸田首相が「世界第3の経済大国を、それに見合う軍事的影響力を持った大国に戻すことに着手した」と指摘している。表紙の写真もいかにも軍備強化に走るような厳しい顔つきの写真となっている。SNS上でも、《日本国民はそんな選択していない》《軍事大国に突っ走っているのは岸田自民党だけ》と批判的な意見も少なくないが、さらにネット上をざわつかせているのが、NATO(北大西洋条約機構)が東京に連絡事務所をつくる方向で調整しているとの報道である。なぜNATOのメンバーでもない日本に連絡事務所が必要なのであろうか?

タイムの記事については、見出しと記事の内容が異なるとして、日本政府が抗議して見出しの文言の修正をさせたというが、本当のところはどうであろうか?見出しは、キャッチコピーであるから、目くじらを立てるほどのことでもない気がするが、政府にとっては痛いところを突かれたのであろう。財源の目途もないのに、防衛費を勝手に2倍にしておいて、ちゃんとした説明もできないのが今の政権である。アメリカの言いなりで、安倍元首相の独断的な軍事強化路線の継承でしかないことは明らかである。あまり役に立たないアメリカ製の武器を購入させられる羽目になっているだけで、岸田さんが信念を持って防衛費を倍増しているわけではないことは、一月万冊の中で、ジャーナリストの佐藤章さんが明快に解説してくれている。佐藤氏の分析はほぼ当っているものと思われる。タイムスはよく核心を突いた記事を書いたものだと評価されるべきであるが、政権にとっては好ましからざる記事になっているのであろう。


一月万冊(5/11): https://youtu.be/yc694kExZ3o

一月万冊(5/12): https://youtu.be/EzRKaq42U08

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プロファイラーIF「モンゴルvs.鎌倉武士」

2023年05月16日 20時21分01秒 | TV番組

5月14日、NHKBSプレミアムのプロファイラーIF「モンゴルvs.鎌倉武士」という2時間番組を見た。シリ-ズで行われている番組なのかよくわからないが、「元寇」でモンゴル軍を迎え討った鎌倉時代の武士たちの戦いぶりを両軍の武器の比較やモンゴル船の海底遺跡の発見から、激戦の真相を岡田准一が探るという興味津々の内容で、見応えがあった。

モンゴル帝国が日本に攻めてきた「元寇」と呼ばれる「文永の役(1274年)」と「弘安の役(1281年)」での双方の戦闘の様子が詳細に再現されていて引き込まれた。モンゴルのフビライや日本の北条時宗という人物についても歴史的考察から詳細に紹介され、双方の弓矢の違いや海岸に築いた巨大防壁や海底に沈んだモンゴル船についても、深い分析がなされていて感動的な内容であった。

史実として、弘安の役で、台風の神風が吹き、モンゴル軍の船が敗走し、日本軍が勝利を収めたが、番組のタイトルにもある通り、まさに、IFで、台風襲来の神風が吹かなかったら、戦況はどうなったかについて、興味深い分析が展開されていて、好奇心をくすぐられた。専門家によると、他の場所からモンゴル軍が上陸し、大宰府が陥落した可能性があるようだ。再放送のようであったが、再現フィルムや歴史的事象の分析等内容が素晴らしく、さすがNHKの番組という印象をもった。


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「世界ふしぎ発見!」はマルタ島

2023年05月15日 06時13分33秒 | 旅行

5月13日のTBS「世界ふしぎ発見!」は、地中海に浮かぶマルタ騎士団で有名なマルタ島の不思議であった。地中海の宝石と称される美しい島国、マルタ共和国。十字架と剣を手に取った英雄たちの数奇な運命と、世紀の大決戦を追っていた。騎士団のヴァレット総長は聖アンジェロ砦や聖エルモ砦等を築き島を守り、1565年5月にオスマン帝国がマルタを攻めてきたが、9月、スペインからの援軍を得て、オスマン帝国を打ち破った。これは、オスマンに対するヨーロッパ側の初めての勝利だったという。英雄ヴァレットの名前を冠して首都ヴァレッタという名前が付いた。要塞都市らしく道がまっすぐに伸びており、街全体が世界遺産として登録されている。また、マルタは国として認められており、騎士団の本部がローマにあることも初めて知った。

そんなマルタ島に旅行したのは、今から、22年前の2001年4月のことで、首都ヴァレッタでヨーロッパベテランロード選手権に合わせ、国際陸連(今の世界陸連)のベテラン委員会の会議が開催され、出張旅行したものである。騎士団で有名であるが、マルタ島には、紀元前3000年前に巨大文明があり、タルシーンやハガールキムという巨石神殿跡も残されている。

また、マルタ島といえば、ハーブ・アルパートとティファナ・ブラスの「マルタ島の砂」という楽曲が有名で、ラジオ番組「オールナイトニッポン」のテーマ曲として使われていたので、大変親しみを感じるサウンドである。一度は行ってみたいスポットである。

マルタ旅行アルバム(BGMはマルタ島の砂): https://youtu.be/fT9NI2nkYik


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朝だ!生です旅サラダ~イスタンブール

2023年05月14日 05時33分44秒 | 旅行

テレビ朝日の土曜朝8時に「朝だ!生です旅サラダ」という番組があるが、いつも見ているわけではなく、海外の旅で興味がある場合はチャンネルを合わせる。5月13日は、東西文化の交差路となっているトルコのイスタンブールへの旅で、4回ほど行ったことがあるので、興味深く番組レポートを見た。ヨーロッパとアジアの両方が見渡せるガラタ塔、世界遺産となっている歴史地区にあるブルーモスク、アヤソフィア、地下宮殿(東ローマ帝国の大貯水池)、バザール等が紹介されていたが、そのすべてに行ったことがあるので、当時の旅行シーンがプレイバックし、懐かしい映像を楽しむことができた。

イスタンブールに初めて行ったのは、2009年2月でトルコを巡るパックツアーに参加したものだが、その後、2013年、2014年、2017年と計4回行ったことがあるので、イスタンブールの名所はほとんど見て回っている。イスタンブールは、東西の文化が交差する都市ならではのエキゾチックなムードが溢れ、見どころも多く、好きな街の一つである。トルコは、ヨーロッパに属しているが、微妙な立ち位置から政治的にはいろいろ話題を提供する。エルドアン大統領も長期に政権を牛耳っているが、反対勢力も強く、国内の情勢も安定しているとはいえない。2013年の時は、反対勢力のデモや反乱騒動を目の当たりにしたこともある。ヨーロッパに行く途中にあるので、飛行機の便もよく、立ち寄りやすく、街もなんともいえないエキゾチックな雰囲気があって、庄野真代の歌ではないが、まさに「飛んでイスタンブ-ル」の世界である。


イスタンブール旅行(2013年6月)~ サウンドトラックは、飛んでイスタンブール(庄野真代)&ウスクダラ(江利チエミ):



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海外旅行の軌跡と今後

2023年05月13日 06時04分36秒 | 旅行

22才で初めて海外旅行を経験し、以来今日まで102ヵ国を訪問しているが、年代別にどの位海外旅行で新しい国や地域に訪問しているか、気になり整理してみた。年代別の新規訪問国数は下記の通りであった。

       国・地域          国・地域
22~29才    8     60~64才         30  
30~39才    24     65~69才   12
40~49才           7     70才~現在        1
50~59才         20       計     102

この数字から振り返ると、60才の定年時は、59ヵ国、定年後に43カ国を訪問している。この数字は新規の訪問国数なので、実際の海外旅行回数はもっと多く、全部で160回、内、出張が61回、個人旅行(一人旅)が32回、夫婦旅行が36回、家族旅行が31回となっている。運よく、60才の定年時から自由人となる選択をしたおかげで、定年後5年間で30ヵ国もの新規の国を訪問する機会に恵まれた。今や65才まで働くのが常識となっているが、一生で一番いい時期なので、その間働いている人は可哀そうなかぎりである。65才を過ぎても、まだパート等で働いている人も少なくないが、男性の健康寿命が72.68才(2019年現在)であることを考えると人生を無駄にしているともいえる。お金を稼ぐことも大事だが、この年になるとお金は使うものであると痛感する。どんなお金持ちでもあの世にお金を持っていくことができないのが現実である。

70才以降は、コロナ禍の影響で、昨年のタイ旅行以外、この3年ほどは海外旅行に出ることができなかった。しかし、今年からは、コロナ感染者数は減っていないが、世の中、経済活動がプラスの方向に転換し、海外旅行も解禁の状況になりつつあるので、未踏の南米に足を踏み入れるべく新しい旅行の計画を立てようかと考えている。しかし、今となっては、体調の問題もあり、高山病の恐れのあるペルー旅行は難しいかも知れない。我々の年代にとっては、いつお迎えが来るかわからないので、「やりたいことは先延ばしにしない」主義で行きたいと考えている今日この頃である。


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パートタイマーの雇い止め問題で思い出す

2023年05月12日 05時34分57秒 | ビジネス

『世界的なアウトドア用品メーカー「パタゴニア」(米国)の日本支社が、支社の労働組合代表を務めるパート従業員の女性に対し、年内での雇い止めを通告したことがわかった。労組はパートの雇用期間を「最大5年未満」に制限する会社側への抗議を目的に、代表の女性が中心となって結成された。労組は「不当な雇い止めだ」として、団体交渉などを通じて撤回を求めていく方針だ。』という記事が目に留まった。

というのは、30年近く前、関連会社に業務部長として出向していた時、雇い入れていた契約社員の雇用形態について、かなり突っ込んで議論を重ね、運用していたので、関心が強かったからである。当時、出向者と派遣社員を除くプロパー社員は、経費削減を主目的に全員1年契約の契約社員で、1年毎に契約更新し、4回更新(最長5年)を限度として運用していた。自分の理解では、契約は、期間の定めのない契約(当時60才)か1年契約しかなく(5年契約などは不可)、有期の場合は、1年毎に更新するか雇い止めするかを決める。但し、判例から、5年以上更新していると雇い止めができず、終身雇用せざるを得なくなるので、4回更新を限度とする運用をしていたのである(裁判で会社側が負けている)。しかし、関連会社の業務内容からして、業務に精通するには、ある程度長い期間が必要とするので、5年で雇い止めをした場合、スキルの伝承ができなくなる恐れがあった。接客部門なので、終身は困るが、10年程度は働いてもらいたいという会社側の強い希望もあり、着地点を模索していたのである。

我々が生み出したスキームは、1~5年までは、時給扱いの1年更新として、5年目以降は、それまでの契約との継続性を断ち切り、新たに月給扱いの1年更新という一からの契約を新たに結ぶというものであった。人事評価制度の整備を前提とし、優秀でない者は、契約を終了させ、優秀な者だけを次の契約に進めるスキームである。1年更新を何となく5年も続けていると雇用問題が発生するため、契約の継続性を断ち切るため、年休その他厚生制度もすべて一旦白紙に戻し、新たな契約をスタートさせることにした。その新契約も5年を最長とすることとし、10年の時点でどうしても優秀で継続して雇用したい場合は、無期の正社員として雇用する方針を打ち出したのである。また、10年目で雇い止めをしても裁判では勝てるものとの判断である。最終的には、雇用問題が発生する前に関連会社の再編が発生し、当初のスキームは最終ステージまで実施されなかった。

当時、航空業界では、キャビンアテンダントを正社員ではなく1年契約の契約社員として採用するスキームが実施されようとしていた。人件費削減が主目的だが、60才前後のキャビンアテンダントによる接客サ-ビスなど想像するだけでぞっとするイメージだったので、説得性があった。キャビンアテンダントは、最初の3年間(安全策で5年を3年に短縮)は、1年更新の契約社員として雇用し、3年後に、正社員として雇用を継続するかを決める段取りであったようである。しかし、当時、亀井静香運輸大臣が、キャビンアテンダントは安全を担う大事な任務があるので、契約社員など認めず、正社員雇用すべきと強く主張し、すったもんだした経緯があった。

シンガポール航空のようなアジアの航空会社の多くは、キャビンアテンダントに年齢制限を設けていて、常に若い乗務員がサービスをしていたが、欧米や日本の各社は、正社員雇用をしていたので、高年齢の乗務員をいっぱい抱えていたのである。今やLCCなるローコストキャリアがたくさん生まれ、様相がだいぶ異なってきた感がある。安い人件費で若くて優秀な社員を揃えたい会社側と高齢になっても安定して雇用してもらおうとする従業員との間の仁義なき戦いがいまでも続いているといえよう。今でも正規雇用、非正規雇用の格差が大きな社会問題になっているが、このようなニュースを見ると複雑というか胸が痛む思いである。

朝日新聞デジタル記事(5/8):https://www.asahi.com/articles/ASR584CDKR58IIPE001.html

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