昨日フィリピンから帰国しました。
危険地域といっても常に同行者や現地日本人トップマネジメントと一緒だったので、直接危機に出会ったことは勿論ありませんでした。
たった一週間程度のことですからフィリピンの実態のほんの一部にしかすぎませんが、以下現地レポです。
<国情について>
政府統計で国民の40%少しが「貧困」だとされており、国民は70%が貧困だと感じている。(政府見解と国民意識のギャップはどこかの国にもある)
やはり政治の拙さが、政情不安や治安の悪さを引き起こし、貧困層が減らないことにつながっているのでしょうか。
いわゆる「出稼ぎ経済」が、フィリピン経済の約30%を支えているとも言われています。
想像以上の貧富の格差もあります。
しかし出張期間中、会社の内外を問わず関わったフィリピン人はおおむね人なつこい印象でした。
目が合うと必ず笑顔を送ってきます。
基本的に明るく楽天的なラテン系ということもあるんでしょう。
我々日本は、もっともっとフィリピンを見直す必要があるのではと思います。
少なくとも親日的な国であるだけに、...です。
昨今日本でも報じられるフィリピン女性と日本人の事件も、フィリピンの国情と日本人の彼女たちへの無理解(誤解)からくることが多いのです。
<交通事情について>
マニラ市内に殆ど信号が見当たらずしかもラッシュ時には異常なほど車が現れるため、渋滞地獄となります。(写真右下)
運転マナーの悪さ、自分の車をできるだけ前へ進めようとし譲り合うということがあまりないので、更に渋滞に拍車。
無理な車線の変更、警笛はひっきりなし。
渋滞であってもそうでなくても横断しようとする人たちの多いこと。
信号が無いんだから当然。
<フィリピンの乗り物>
走っている自動車はもういろいろです。
高級外車、多くの日本車、日本では絶対車検に通らないオンボロ車、数十年の歴史のありそうな車、種々雑多もいいところ。
庶民の足のひとつ、郊外に多くいわゆるタクシーとなっているのがバイクの横に屋根つきのサイドカーが付いている「トライスクル」。(写真左上)
彼らにしても現地は暑いので短距離でも利用されるとのことで、定員オーバーの6人乗り込みのこともあるそうです。
そして「ジブニー」と言われる乗り合いバス。(写真右上)
日本人には発想しないような、フィリピン独特の色彩感覚で車体が彩られている。
車内は猛烈な暑さだという。
<治安などについて>
旅行者とか日本人と見ると声を掛けてきて何かを売りつけようとしたり、荷物を持ってやると言ってきたり、がしょっちゅう。
下手に強い言葉で追い払ったりしてはいけない、無視するのが一番。
かなり驚いたのは、マニラから会社のある土地へフェリーで向かった時に乗ったフェリー(写真左下)に迷彩服を着てマシンガンを携えた兵士が一人乗り込んできて、通路を隔てた向こう側7シートに、私と2メートルと離れていないところに陣取り1時間の行程の中を監視していた(みたいな)こと。
<食、味付けについて>
前半は会社の施設に宿泊最後の夕食は会社の日本人トップマネジメント及び現地スタッフとで、フィリピン料理店へ。メキシコ料理レストランのエスニックは私的には舌にもなじみ違和感無く楽しめました。
し、全て日本食だったので食に関しては不自由は無かったのですが、味付けは濃く薄味に慣れきっている私には塩分が効きすぎ。
ハウスメイドにはいくら言ってもどうしても濃くなるんだとか。
後半はマニラ市内のホテルの宿泊、朝食はバイキングスタイルで薄味系をチョイス出来たので問題なし。
但し訪問先で昼食に出された日本食弁当がこれがまた濃々。
連れて行って頂いた日本レストラン「歌舞伎座」ではKさんのお話が洒脱で楽しく(こちら馬鹿笑いの連続)料理もとても美味しく頂きました。
そしてフィリピンレストランでは、日本人にも合うように作られているので、私的には特有のオイル使用を含め食材にも特に問題なく美味しく頂きました。
但し味付けはやはり濃い目。
<水について>
出張に際して気になっていたのは水です。
常日頃水分は多く摂取しているので、安全な水を確保するのが重要な課題でした。
日本のように自動販売機などありませんから、会社では浄水機能付きの飲料水タンクから、そしてホテルではサービスミネラルウォータが頼りでした。
マニラは80%の水道水は大丈夫と言われているようですが、まず飲んではいけないと言ってよい。
バーとかパブで出される氷も水道水から作られることが多いので要注意。
<においについて>
暑いこともあって、フィリピン人は体臭が強いと思っていたらシャワーをよく使うようでそれほどでもありませんでした。
しかし「まにら新聞」にもジブニーのドライバーに香水使用を義務付けるとかが出ていました。
そしていろいろなところに香料が多く使われています。
石鹸・洗剤などにも強い香料が使われており、食事の度に出されるオシボリがかなり強烈で、寝具も若干感じました。
衣類をクリーニングに出すとこれもすごいらしい。
日本では無香や微香が多く、化粧品などは柑橘系が好まれているのに対して、彼らのはムスク系が多く、香りの無いのには逆に価値を認めないみたいです。
<娯楽マップについて>
今回はまだコメントできる状況にありません。
連れて行って頂いた娯楽スポットは新宿歌舞伎町に似ていていました。
<結び>
とにかくこの一週間、監査が目的だったこともあって疲れたの一言です。
体調は関係者の皆さんのお陰で特に問題はありません。
行く以前から考えるとフィリピンのことをもっと知りたいなと思うようになっています。
ここまで書いた内容は必ずしもフィリピンのいい所があまり無い様に思われるでしょうが、そうではありません。
私が今回訪れたところ以外にも沢山の観光スポットはありますし、人情に触れ、とても好感を抱いて帰って来ました。
日本人が忘れてしまった心がきっとあるんだなと感じています。
セブにも会社の拠点があるので次回行くとしたら是非そちらのほうにもと思っています。
フィリピン料理は日本人にはちょっと珍しい食材もあり、興味を持って美味しく頂きました。
写真を撮るのが精一杯で料理名やレシピを聞く暇はありませんでしたが、いつかどこかで写真upしましょうかね。
危険地域といっても常に同行者や現地日本人トップマネジメントと一緒だったので、直接危機に出会ったことは勿論ありませんでした。
たった一週間程度のことですからフィリピンの実態のほんの一部にしかすぎませんが、以下現地レポです。
<国情について>
政府統計で国民の40%少しが「貧困」だとされており、国民は70%が貧困だと感じている。(政府見解と国民意識のギャップはどこかの国にもある)
やはり政治の拙さが、政情不安や治安の悪さを引き起こし、貧困層が減らないことにつながっているのでしょうか。
いわゆる「出稼ぎ経済」が、フィリピン経済の約30%を支えているとも言われています。
想像以上の貧富の格差もあります。
しかし出張期間中、会社の内外を問わず関わったフィリピン人はおおむね人なつこい印象でした。
目が合うと必ず笑顔を送ってきます。
基本的に明るく楽天的なラテン系ということもあるんでしょう。
我々日本は、もっともっとフィリピンを見直す必要があるのではと思います。
少なくとも親日的な国であるだけに、...です。
昨今日本でも報じられるフィリピン女性と日本人の事件も、フィリピンの国情と日本人の彼女たちへの無理解(誤解)からくることが多いのです。
<交通事情について>
マニラ市内に殆ど信号が見当たらずしかもラッシュ時には異常なほど車が現れるため、渋滞地獄となります。(写真右下)
運転マナーの悪さ、自分の車をできるだけ前へ進めようとし譲り合うということがあまりないので、更に渋滞に拍車。
無理な車線の変更、警笛はひっきりなし。
渋滞であってもそうでなくても横断しようとする人たちの多いこと。
信号が無いんだから当然。
<フィリピンの乗り物>
走っている自動車はもういろいろです。
高級外車、多くの日本車、日本では絶対車検に通らないオンボロ車、数十年の歴史のありそうな車、種々雑多もいいところ。
庶民の足のひとつ、郊外に多くいわゆるタクシーとなっているのがバイクの横に屋根つきのサイドカーが付いている「トライスクル」。(写真左上)
彼らにしても現地は暑いので短距離でも利用されるとのことで、定員オーバーの6人乗り込みのこともあるそうです。
そして「ジブニー」と言われる乗り合いバス。(写真右上)
日本人には発想しないような、フィリピン独特の色彩感覚で車体が彩られている。
車内は猛烈な暑さだという。
<治安などについて>
旅行者とか日本人と見ると声を掛けてきて何かを売りつけようとしたり、荷物を持ってやると言ってきたり、がしょっちゅう。
下手に強い言葉で追い払ったりしてはいけない、無視するのが一番。
かなり驚いたのは、マニラから会社のある土地へフェリーで向かった時に乗ったフェリー(写真左下)に迷彩服を着てマシンガンを携えた兵士が一人乗り込んできて、通路を隔てた向こう側7シートに、私と2メートルと離れていないところに陣取り1時間の行程の中を監視していた(みたいな)こと。
<食、味付けについて>
前半は会社の施設に宿泊最後の夕食は会社の日本人トップマネジメント及び現地スタッフとで、フィリピン料理店へ。メキシコ料理レストランのエスニックは私的には舌にもなじみ違和感無く楽しめました。
し、全て日本食だったので食に関しては不自由は無かったのですが、味付けは濃く薄味に慣れきっている私には塩分が効きすぎ。
ハウスメイドにはいくら言ってもどうしても濃くなるんだとか。
後半はマニラ市内のホテルの宿泊、朝食はバイキングスタイルで薄味系をチョイス出来たので問題なし。
但し訪問先で昼食に出された日本食弁当がこれがまた濃々。
連れて行って頂いた日本レストラン「歌舞伎座」ではKさんのお話が洒脱で楽しく(こちら馬鹿笑いの連続)料理もとても美味しく頂きました。
そしてフィリピンレストランでは、日本人にも合うように作られているので、私的には特有のオイル使用を含め食材にも特に問題なく美味しく頂きました。
但し味付けはやはり濃い目。
<水について>
出張に際して気になっていたのは水です。
常日頃水分は多く摂取しているので、安全な水を確保するのが重要な課題でした。
日本のように自動販売機などありませんから、会社では浄水機能付きの飲料水タンクから、そしてホテルではサービスミネラルウォータが頼りでした。
マニラは80%の水道水は大丈夫と言われているようですが、まず飲んではいけないと言ってよい。
バーとかパブで出される氷も水道水から作られることが多いので要注意。
<においについて>
暑いこともあって、フィリピン人は体臭が強いと思っていたらシャワーをよく使うようでそれほどでもありませんでした。
しかし「まにら新聞」にもジブニーのドライバーに香水使用を義務付けるとかが出ていました。
そしていろいろなところに香料が多く使われています。
石鹸・洗剤などにも強い香料が使われており、食事の度に出されるオシボリがかなり強烈で、寝具も若干感じました。
衣類をクリーニングに出すとこれもすごいらしい。
日本では無香や微香が多く、化粧品などは柑橘系が好まれているのに対して、彼らのはムスク系が多く、香りの無いのには逆に価値を認めないみたいです。
<娯楽マップについて>
今回はまだコメントできる状況にありません。
連れて行って頂いた娯楽スポットは新宿歌舞伎町に似ていていました。
<結び>
とにかくこの一週間、監査が目的だったこともあって疲れたの一言です。
体調は関係者の皆さんのお陰で特に問題はありません。
行く以前から考えるとフィリピンのことをもっと知りたいなと思うようになっています。
ここまで書いた内容は必ずしもフィリピンのいい所があまり無い様に思われるでしょうが、そうではありません。
私が今回訪れたところ以外にも沢山の観光スポットはありますし、人情に触れ、とても好感を抱いて帰って来ました。
日本人が忘れてしまった心がきっとあるんだなと感じています。
セブにも会社の拠点があるので次回行くとしたら是非そちらのほうにもと思っています。
フィリピン料理は日本人にはちょっと珍しい食材もあり、興味を持って美味しく頂きました。
写真を撮るのが精一杯で料理名やレシピを聞く暇はありませんでしたが、いつかどこかで写真upしましょうかね。