平成湘南日記...一語一絵

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自称カメラ小僧の気まぐれ風まかせ日記

ドイツ・クリスマス市の旅<9>バンベルグ市街編

2009-12-19 19:44:22 | 海外関係
ビリーおじさんは朝の挨拶もこの朝が最後。
「グ~~~テン・モ~~~ルルルルルルルゲ~~ン、ヨルレイヨルレイヨルレイホ~~ウホッウホッ」
巻き舌も、噎せながらのヨーデルも、毎日欠かさずに、ご苦労さんでした。
「Danke schoen」

さて、バンベルグ旧市街。
このツアー、二つ目の世界遺産です。
ドイツでも最も素晴らしく且つ無傷に保存された歴史的な市街地ということで1993年に世界遺産に登録されました。

第2次世界大戦の戦災を免れた1,000年以上の歴史をもつ街です。
中世の風情を残す旧市街には、13世紀はじめに建てられた大聖堂をはじめ、旧市庁舎、ドーム広場、司教の宮殿など歴史を感じさせる建物、史跡が並んでいます。




<市街>
このまま絵本にでもなりそうな、どこを切り取っても絵になる、そんな市街風景です。
ただもう、可愛いらしさ1000%。
そして、その街かどから、ひょいと現れたワンコ連れのお姉さん。
この国はどこにでもワンコ連れを見かけますが、日本みたいに綱をグイグイ引っ張ったり、はしゃぎまくるというのがいないように思いました。
ペットの躾けをキッチリしている、これは国柄といっていいのでしょうか。


<バンベルグ大聖堂>
この大聖堂は4つの尖塔をともなう後期ロマネスク様式の建造物。
1004年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世によって最初の造営がなされ、1012年に献堂されたといわれます。
1081年に火災によって一部が損壊したあと、バンベルクの聖オットーによって新たな大聖堂が建造され、1111年に献堂。
現存する後期ロマネスク様式の大聖堂は、その後の13世紀に完成。


<橋の上の市庁舎>
レグニッツ川に架かる橋の上に建てられた市庁舎。
街の象徴的な建物です。

<足の突き出た市庁舎壁>
「なんじゃ、こりゃ」川に向かった壁から足がニョキッと。
何というドイツ人のセンス。
人を「ギョッ」とさせるのが好きなんですね、きっと。


<聖マルティン教会>
マクシミリアン広場の近くにある聖マルティン教会。
「本来の」聖マルティン教会は、このマクシミリアン広場の所に立っていました。
しかし、この教会は1803年に取り壊され、残ったイエスズ会付属教会がこの「聖マルティン教会」の名前を引き継ぎました。


<小ベニス地区>
街を流れるレグニッツ川沿いにはドイツらしい美しい木組みの家が建ち並んでいました。
かつての漁師たちの家並みであったその風景は「小ベニス地区」と呼ばれています。


これまでもいくつかの市街、古城、教会などを観てきました。
若い女性そして、この間まで若かったという女性が主流の我らがツアー、
これらの歴史的な景観あるいはメルヘンな雰囲気を感じて様々な感想を聞きましたが、この日この街並みを巡る中で「来てよかった」という言葉を最も多く耳にしたように思いました。
街並みや教会ををバックした記念撮影、恐らくここが一番多かったのではないでしょうか。
「シャッター押してもらえますか」と私に頼んでこられた方が一番多かったのも、ここだったかも。



さて、ドイツは魔女発祥の地であり特にバンベルグや次に行くヴュルツブルクはその中心地のひとつと言われ、1600年代には大規模な魔女狩りが行われたと記録されています。
そんな忌まわしい過去ともしっかり向き合ってこその世界遺産なのかも分かりませんし、綺麗事だけではなくそのような歴史を知ることによってこそ、我々はその遺されたものに心を動かされるのではないかと思います。

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