平成24年1月6日
正月のお屠蘇気分も抜けぬ早朝、我家を出発し、冬の甲斐駒ケ岳を目指しました。到着した登山口の戸台河原は、吹き付ける強風に砂埃が舞い上空は雪雲が激しく行き交う天気。予報も天候悪化を告げていたので、登山を諦め停滞を決めました。日中は高遠町内見物等でお茶を濁していたら、午後から寒風と供に雪が舞い始めその後は吹雪と化し、辺りは一挙に雪世界と変貌しました。登山口付近で一夜を過ごした私の車も雪だるま状態、雪山登山と言っても私の場合他人の踏み跡を頼りにしての登山、自らラッセルして登る何てトテモトテモそんな実力はありません。この時点で登頂は無理だなと登山を諦め帰途につきました。「ささやかな納税以外大して社会に貢献していない私が、遭難騒ぎを起こしては世間様に申し訳ない。」何てもっともらしい理屈も、小心者の言い訳、負け犬の遠吠え、撤退する悔しさの裏に、酷寒の辛さを避けえたホッとする思いがあるのも情けない。年頭に甲斐駒ヶ岳山頂でピッケルをかざす勇姿を夢想していた私に、登山させるほど今年の冬山は寛容ではなかったという事です。