Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

今年の初登山は奥秩父、金峰山

2012年01月11日 | 山歩き

110(火)   天気=晴れ

 



07:25瑞牆山荘登山口駐車場 08:03~06富士見平 08:50~52大日小屋 09:34八丁平分岐 10:30砂払いの頭 11:03~11:51金峰山頂 12:29砂払いの頭 13:15八丁平分岐 13:42~46大日小屋 14:29~31富士見平 14:56瑞牆山荘登山口駐車場

 



 年明け早々目指した甲斐駒ヶ岳を悪天の為断念したので、何処か登りたい症候群が昂じてきた。雪の少ない奥秩父の山なら容易に登れるだろうと名峰、金峰山へ出掛けた。
 未明に我家を出発し、圏央道~中央道を経由して須玉ICで高速を降りると、奥秩父の山波に向けて車を走らせる。途中通過する増富温泉は以前より何となく寂れた様相だ。ラジウム温泉として名高い事が放射能汚染が騒がれる昨今、災いとなっているのだろうか。
 温泉街を過ぎると、所々凍結した雪道に変ってきた。スリップに注意しながら慎重にハンドルを握り登山口のある瑞牆山荘に着いた。山荘から少し離れた無料駐車場に車を停める。他に3台程駐車しており、青い服装の男性が単独で出発するところだった 。この辺りで標高約1500m程だが、残雪がパラパラあるだけで雪は殆んど見当たらない。気温はー10度、でも風が無いから、そんなに寒いとは感じない。
 準備を終えると日帰り装備を背に出発する。乾燥した大気の中、落葉した林間の道は冬というより晩秋の佇まい。広々した台地に山小屋とキャンプ地がある富士見平には40分程で着いた。ここから瑞牆山への道が分岐している。 

 富士見平付近

山小屋からは物音一つしないが、「営業中」と札が掛かっているから管理人はいるのだろう。富士見平を越えた辺りからようやく雪道に変り始めた。飯森山(2116m)の山腹を巻くように進むと前方上部に大日岩の丸い岩峰が見えた。登山道の50m下には大日小屋の建物が雪を被ってシンと静まりかえっている。 

大日小屋

 大日小屋手前で青い服装の男性に追いついた。国民新党の亀井静さんをもっと善人顔にしたような風貌の男性だった。大日岩の下辺りまで相前後して進む。大日岩下の展望の効く所で一緒に休憩したが、話し方も亀井さんとは大違いで優しげな人だった。休憩中の彼を残して私はアイゼンを装着してお先に出発する。
 真っ白な大日岩の岩壁下を通って達した稜線が八丁平の分岐(2201m)、左に行けば小川山への道、右折して稜線沿いに金峰山へと向う。

  大日岩(下山時)

 相変わらず雪は少ない。傾斜が強まるにつれ岩がゴロゴロした道に変り、アイゼンを装着した方が歩き難い気がして登山靴から外す。若干滑り易くなったが、この方が快適に歩いて行ける。 小さな岩峰の砂払いの頭(2317m)に着くと森林限界を越え一挙に視界が開いた。富士山や南アルプス、中央アルプス、御嶽山、八ヶ岳&浅間山等の名山が揃い踏みの展望が拡がる。目指す金峰の山頂も五丈岩を従えて姿を現した。 

 砂払いの頭から金峰山頂

 右に甲府盆地、左に八ヶ岳を指呼できる尾根沿いの道を逐々と登って行く。山頂まで遠くは無さそうなのに中々近づかない。まるで巨大な石の座仏像のような五丈岩の根元を通って11時23分金峰山(2595m)に到着した。
 遮るもののない山頂からの眺めは、砂払いの頭の展望を遥かに凌駕して素晴らしいの一言。今年の初登山、取りあえずピークを踏む事ができた。冬にしては風も弱く穏やかな日差しの山頂で、コーヒーを飲みながら四周の大展望を堪能する。充実した一時、日本人に生まれて良かったな。と思える瞬間です。 

金峰山頂

金峰山頂から富士山

金峰山頂から五丈岩と南アルプス方面

 

金峰山頂から八ヶ岳方面 

 

 若かりし頃の2月に訪れて以来、2度目の冬の金峰山、前回は五丈岩のテッペンにも攀じ登ったが、今日はそんな元気も無く、おとなしく山頂を後に来た道を降る。砂払いの頭の手前で青い服の男性とお互いエールを交してすれ違う。アイゼン無しの下山は、滑りやすくて難渋するかと思ったがそれ程でもなく、滑りそうな箇所だけ手足をフルに使って慎重に降った。
 疲れの溜り始めた身体に下山の道は少々長く感じる。毒にも薬にもならぬ思いを脳裏に巡らせて、単調な降りの退屈を紛らわせる。往路を忠実に辿って地図のコースタイムとほぼ同等の時間を費やしてPM3時前に登山口の駐車場へ降立った。駐車場にはトヨタプリウスがポツンと1台残っている。青い服の男性の車だろう。
 時間が早いので、高速料金を安く上げようと一般道をなるべく長く走り、勝沼ICから中央道に入り圏央道を経由して夕刻我家に帰着した。

 

コメント
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