11月25日(月)
私が今年の夏歩いた真砂岳で、雪崩が発生し7名の人が亡くなった。真砂岳は立山連峰の中央部にあり、丸い穏やかな山容なので雪が積もれば山スキーには絶好のゲレンデとなるのかも知れない。
雪の北アルプス稜線は、体力・気力・技術が揃った卓越した登山者しか立入る事の許されない聖域となるが、立山だけは特別で、黒部アルペンルートを利用すれば誰でも労せずに標高2300mの室堂平へ来る事ができる。この安易さが立山で度々起きる山岳事故の大きな要因となっているのではと思う。
今回亡くなられた7名の方は、いずれも山やスキーのベテランばかりと聞いている。計画や装備にも不足は無かったらしいが、安易に入山できる気軽さが気構えに隙を生じ、事故に繋がったのではと勝手に推測している。
雪崩現場の真砂岳斜面
夏の真砂岳斜面