12月15日(金)
先日受けたCT検査の結果を聞きに都内の病院を訪れた。病院の往復だけでは安からぬ交通費が勿体ないので、ついでに街中へ散策に出掛けた。丸の内口の駅前がリニューアルされたと聞いたので、まず東京駅へと向かった。
地下鉄メトロで二重橋まで行って、そこから地下を通って東京駅に着いた。丸の内駅前はスッキリと整備され、赤レンガ駅舎とマッチして美しい街景色に様変わりしていた。
東京駅丸の内口広場
皇居前広場から東京駅方面
そこから皇居の東御苑でも散策しようと思ったが生憎今日は休園日で、お堀沿いに毎日新聞の本社ビルを通過して神保町の食堂でランチを食べた。慌ただしく食事するサラリーマン達の中で昼間からビールジョッキを傾けるのは心苦しいが、この細やかな贅沢がチョット嬉しい。
遠くに大きな鳥居が見えたので、そちらへ向かうと靖国神社だった。ここは以前桜見物に一度訪れただけだったので、丁度よい機会と本殿までお参りをした。総理大臣でも国会議員でも無い私がお参りしても中国や韓国がケチをつける事も無かろうが、朝日や毎日新聞の人、どうかこれを記事にしないでね。
靖国神社の大鳥居
本殿
お参りの後、本殿横に建つ「遊就館」を見学した。此処も初めてで、入館してまずビックリするのが旧日本軍の戦闘機「零戦」の展示だ。横にはレストランや売店もあって外国人も多く訪れているのが少し意外だった。
遊就館
戦闘機「零戦」
館内では日本史の曙から太平洋戦争に至るまで、戦史を中心に数多くの展示がされていた。日本刀から戦闘機までその時代折々の武器も展示され、武器マニアにとっては垂涎の品々ではないだろうか。
旧日本軍人間魚雷「回天」
艦上爆撃機「彗星」とロケット推進機「桜花」
九七式中型戦車
創立150年の歴史を誇る靖国神社は、戦没者の慰霊を目的に建立された。太平洋戦争を中心に、多くの戦没者の写真や手紙等を展示したコーナーもある。お偉い軍人さんはまだしも、赤紙1枚で戦地に送られた名も無き兵隊さんの写真を見ると、今を生きる我々と差して変わらぬ人々ばかりだ。
「お国の為天皇陛下の為」と書かれた彼らの便りも、「英霊なんかなりたくない。死にたくは無い。故郷に帰りたい。愛する人に会いたい。」と心の奥底で叫んでいたに違いない。それを許さぬ国家という存在の非情さに憤りを覚えてならない。
私がもし30年程早く生まれていたら、地獄のような戦場へ送られて無残な屍になっていたであろう可能性が高い。平和な時代に生まれ合わせた僥倖に感謝の思いを強くした。ふとした弾みで訪れた靖国神社だったが、いろいろ考えさせられる一時だった。