Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

日本三百名山回顧№21、道央、石狩岳(2百名山)

2017年12月09日 | 三百名山回顧

 平成24年8月22日(水)      天気=晴れ

06:26シュナイダーコース登山口→ 06:58~07:06沢渡渉点→ 09:10~20音更山分岐→ 09:46石狩岳→ 09:53~58石狩岳最高地点→ 10:03~24石狩岳→ 10:47~51音更山分岐→ 12:23~33渡渉点→ 12:57シュナイダーコース登山口

 

 平成24年の夏、北海道登山巡りの旅で、渡島駒ヶ岳を登り終えた後、妻から「もう別れたい。」と告げられた。イヤ離婚話ではありません。7月末に北海道へ来て以来、夕張岳~芦別岳~オプタテシケ山~ニセイカウシュッペ山~余市岳~狩場山~大千軒岳~渡島駒ヶ岳と山歩きの旅が3週間以上続き、これに嫌気が差した妻が我が家へ戻りたくなったのだ。

 その気持ち判らぬでも無いから私は快く承諾し、その夜は名湯、登別温泉の宿「パークホテル雅帝」で別れの盃を傾けた。翌日妻を千歳空港まで送り届けた後、「サアーこれで 一人自由になれたぞ。」と「一人ポッチになっちゃった。」という悲喜こもごもの心境で十勝平野に向けて車を走らせる。翌日の石狩岳登山に備え、前日の夜は士幌町の道の駅「ピア21しほろ」で車中泊をした。

 登別温泉「パークホテル雅帝」

 早朝道の駅を出発し、糠平温泉を通過して国道273号から左折してダートの林道を10キロ程遡り、石狩岳シュナイダーコースの登山口に着いた。登山口の広場は車10台分程の駐車スペースがあり、樹林越しに石狩岳の稜線も望めた。

 シュナイダーコース登山口

 緩やかな二十一ノ沢右股沿いに30分程歩き、沢を渡渉する。沢は水量少なく倒木と石を伝って容易に渡れた。ここから稜線まで標高差1160m余の急登が続く。

 二十一ノ沢右股渡渉地点

 シュナイダー尾根の道は展望も無く単調な道程だが、踏み跡は割合ハッキリしている。標高を上げて行くと次に登る予定の二ペソツ山が遠くに垣間見えた。渡渉点から約2時間で、稜線上の音更山分岐に達した。

 登山道からニペソツ山方面

 登山道から見る音更山の尾根

 分岐からは北に音更山、南に石狩岳それぞれの雄大な山容が望める。若い女性が二人此処で休んでおり、小樽の方から来たと言う。私が「明日二ペソツ山を登る予定だ。」と話したら、「ニペソツ山は距離が長くて大変だし明日は天気が悪そうなので明後日にした方が良いですよ。」とアドバイスをくれた。

 音更山分岐から石狩岳

 音更山分岐から石狩岳への道もジグザグの急登だが、展望があるので気分よく登って行ける。分岐から30分も掛からず山頂標識のある石狩岳山頂に(1966m)に着いた。しかし最高地点は100m程先のピーク(1967m)なので休まずそこまで進む。

 石狩岳山頂

 山頂から音更山方面

 山頂から大雪山方面

 最高地点には標識の類は全く無いが、大雪山系や川上岳やニペソツ山等が眺められ素晴らしい展望だった。標識のある石狩岳山頂へ戻り休憩していると登りの途中で追越した中年男性が山頂に着いて、「10年前はこのコースを3時間余で登ったのに」と体力の衰えを嘆いていた。地元の人だと言う男性としばらく語りあい、その後彼と別れ山頂を後にする。

 最高地点から石狩岳山頂(左手前)と音更山(中央)

 最高地点から川上岳方面

 

 沢の渡渉点まで降り沢沿いに降って行ったら登山口近くで道を見失い一瞬焦ったが、再び踏み跡を見つけ午後1時前、無事登山口へ戻る事ができた。暖かいので沢水で身体を洗い車で糠平温泉の公営駐車場まで戻ると、此処で車中泊する事にした。

 夕食時、大阪から来たという隣のキャンピングカーのオジサンが、余っているからと鹿肉ステーキをご馳走してくれた。ビールを飲みつつ夕食を食べていたら、若い男性がやって来て、「近くにキャンプ場があるので、そちらへ移動して欲しい。」と注意された。

 大阪のオッチャンやバイクの若者はキャンプ場へ移動したが、私は「明日早朝ニペソツ山を登るので、此処で車中泊させて欲しい。」と断わりキャンプ料金の350円だけを支払った。地元にご迷惑を掛けているのだから、この程度の出費は致し方ないと納得した。

コメント
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