10月17日(木)
朝8時半過ぎに坂戸市のボランティアセンターへ駆けつけると、ボランティア支援の人達がポツポツと訪れていた。中には外国人男性もいる。坂戸市の被災状況がそれ程甚大では無かった?せいなのか、センター内にさほどの緊迫感は見られない。
今日は坂戸市石井水処理センターに設置されている廃棄物集積場での作業を要請された。田園地帯の中にある水処理センターは広々とした近代的な施設で、その一角に被災地から運ばれた廃棄物が集積されていた。
石井水処理センター
午前中は持ち込まれる廃棄物もそれ程多く無く、けっこう手持無沙汰だった。そこで空いた時間は、持ち込まれた廃棄物の袋を開けて中身を分別する作業をした。被災した住宅から出されたゴミは搬出するのが精一杯で、分別する余裕何てない。それは昨日の作業でよく判っていた。
廃棄物集積場
同上
ゴミの選別作業は地味でけっこう辛い作業だった。中身は千差万別、得体の知れぬ液体が入った容器などや、区分を判別しかねる廃棄物などがる。中腰での作業なので、昔の腰痛が再発せぬかと一寸不安だ。それに廃棄物から発する悪臭で、若干気分も悪くなってくる。
それでも此処はまだノンビリとしたペースで作業できるから、東北大震災や鬼怒川水害の被災地に比べたら随分と楽だ。作業中に石川坂戸市長が「御苦労さまです。」と言いながら激励に訪れていた。私としては地元出身の女優、菅野美穂さん辺りに来てもらった方が俄然やる気が湧くのだが。
ランチは近くのコンビニで済ます。水処理センターの隣は坂戸市運動公園となっており、明るい歓声を上げてテニスを楽しむ市民の姿も見える。この非常時にとも思うが、現実とはシュールなものである。
午後になって次から次に廃棄物が持ち込まれるようになった。畳や家具などの重量物も多く、それを分別して積み上げていく。こんな作業の方がヤッター感があってやりがいがある。
午後4時近くになっても廃棄物は持ち込まれてくるが、一応ボランティアの午後4時までとなっているので、我々は作業を終了させてもらった。今日の作業で若干腰に来て疲れもあるので、明日のボランティアはパスするつもりです。
私は尊敬する尾畠春夫さんの爪の垢ほどの根性も無いし、何しろ70過ぎのジジイなもんでお許し願いたい。週末には元気のいい若者が大勢ボランティア活動に駆けつけてくれるでしょう。被災した方々が1日も早く普通の日常生活を取り戻せるよう願っています。