10月23日(水)
今日の関東地方は久々の好天気、朝から爽やかな青空が広がった。ベランダに出てみると、五合目辺りから上が冠雪した白嶺の富士山が白く輝いていた。
ところで昨日のテレビでは、どこのチャンネルを廻しても令和天皇即位の礼の事が大きく報じられ祝意ムードに満ち溢れていた。そんな空気に水を差すようで恐縮だが、私は皇室についてそれ程の親しみや関心を覚えていないというのが正直なところだ。
「国民に寄り添う」と仰られても、私はその1億2千8百万分の一の小さな分子に過ぎないし、何しろ70年間生きて来て、皇室の方々のお姿を生で拝見した経験が全く無いに等しい。(何年か前に遺跡発掘のアルバイトをしていた頃、関越道を走る平成天皇ご夫妻の車列を数百m離れた現場からチラリとお見掛したくらい)
だから仰々しい伝統の儀式を眺めていても、何処か異国の行事のように空々しく思えてしまう。こんな私に今更皇室を敬い親しむ気持ちを持てと言われても、無理な注文というものだろう。
しかし今朝方、今年初冠雪した銀嶺富士を眺めていたら何だか心満たされた気分になり、「これも新天皇の即位の礼を祝福する天のご配慮であろうか。」何て思ったりするのは、私の心の中に皇室を敬う古き日本人のDNAが、僅かばかりでも受け継がれているから何だろうか。
今年初冠雪の富士山