6月20日(日) 天気=曇り後晴れ
05:53滝ノ沢登山口駐車場→ 06:12~15石灯籠→ 06:44~55秋葉大権現→ 07:10~17虚空蔵山→ 08:07展望台→ 08:28~43白山神社奥社→ 09:00~36風越山→ 09:50~54白山神社奥社→ 10:06展望台→ 10:33延命水→ 10:45~50秋葉大権現→ 11:06石灯籠→ 11:20滝ノ沢登山口駐車場
日本百名山に連ねるほど有名では無いけれど、故郷のシンボルとして親しまれる山が全国各地に存在します。風越山もそんな山の一つで、信仰の山としても知られており、何時かは登りたいと思っていました。
前日の午後、雨振る中我家を出発する。前夜は中央道の駒ヶ岳SAで車中泊、一晩中降ってた雨も、明け方には止み空が明るくなった。途中コンビニで朝食を終えた後、6時前に滝ノ沢登山口に着いた。4~5台停まれば満杯になる登山口の駐車スペースには、1台の車が先着していた。
滝ノ沢登山口の駐車場
準備を終えると出発する。最初は狭い林道をしばらく歩き、小さな滝がある所から登山道に変わる。登山口から20分ほどで押洞コースが合流する石灯籠に着いた。
押洞コース登山道が合流する石灯籠
石灯籠からは良く整備された歩き易い登山道が続く。道沿いには石像などの信仰遺構が点在し、単調な歩きに変化を与えてくれる。石灯籠から約30分で、大きな石碑が建ち登山道が分岐する秋葉大権現に着いた。
道沿いに立つカラフルな案内板
樹林帯の気持ちの良い登山道が続く
登山道が分岐する秋葉大権現
左は延命水を経由する巻き道で、我々は右手の虚空蔵山への道を登る。秋葉大権現から15分で着いた虚空蔵山(1130m)には東屋が建ち、覆っている霧が無ければ山麓の伊那谷や南アルプスの展望が望めただろう。
虚空蔵山山頂
山頂の東屋(晴れてれば東屋の奥に展望が広がる)
虚空蔵山から少し降ると、延命水の巻き道コースが合流する。その後も歩き易い尾根道が続き、虚空蔵山から50分で展望台に着いたが、霧に覆われて展望は全く無かった。
延命水経由の巻き道が合流する地点
霧の中に時折り陽が差す登山道
展望台を過ぎると大きな矢羽根や鳥居、巨岩に刻まれた文字、岩を削り取った階段、石像などの信仰遺物が次々現れる。そして石段の奥に白山神社奥社の建物が現れた。
木製の大きな矢羽根
木製の鳥居
巨岩に刻まれた文字
岩を削ってできた階段
石像群
白山神社奥社の前門
案内板によると神社は室町時代に建てられたもので、国の重要文化財になっているそうだ。奥深い高山に、これほど大規模な神社を造り上げた古代の人のパワーと情熱には驚きと畏敬を感じるものがある。
白山神社奥社の本殿
神社から少し進むと木の根が絡んだこのコース唯一の岩場で、ロープが張られている。岩場を10m足らずでそれ程緊張感無く通過した。岩場を通過すると細い尾根道を伝って、樹林に囲まれた風越山(1530m)に着いた。
コース唯一の岩場
道沿いに咲く鮮やかなツツジの花
展望は無いものの小さな広場がある山頂は明るい雰囲気で、片隅にシート広げお湯を沸かしてランチタイムとする。ノンビリ寛いでいると次々に単独の登山者が登って来て、山頂が賑やかになってきた。
風越山山頂
30分余で休憩を終え、山頂を後に下山を開始する。白山神社奥社を通過し展望台まで降ると、霧が晴れて山麓の街並みが見渡せた。今日は休日でもあり、飯田市民の山として人気が高い風越山には、次々と登山者が登って来る。
展望台からの眺め
その中には一本歯の高下駄を履いた私と同年輩ぐらいの男性がいた。訊くと地元の方で馴染みのように此処を登っているという。修験者みたいな雰囲気の人だった。
一本歯の高下駄で登る男性
虚空蔵山手前の分岐から、延命水を経由する巻き道コースを降る。延命水は細々と流水があり、飲んでみると甘露と言う程では無く普通の水だった。石灯籠まで降り着くと、今年初めて遭遇した蛇ちゃんが道端から岩穴へサッと身を隠した。
延命水の水場
秋葉大権現に着く
石灯籠に戻って来た
石灯籠から右へ曲り、小さな滝の所から狭い林道を降って11時20分、登山口の駐車場へ戻って来た。今日のコースは標高差が1千m近くありもっと大変かと思ったが、登山道が整備されていたので予想以上に心地よく歩く事ができました。
林道を登山口へ降る
それでも程々には疲れたので、これから車に乗って天竜川沿いを遡り、今宵は諏訪湖湖岸の温泉宿でいで湯に浸かり山の汗を流します。若い頃ならもう一つ山でも登ってと思うところですが、年老いた今そんな元気は無く、明日は観光ドライブを楽しみながら我家へ戻ります。