Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

奥秩父、甲武信岳登山2日目(甲武信小屋~三宝山~武信白岩山~ 十文字小屋~毛木平登山口)

2021年06月15日 | 山歩き

6月11日(金)      天気=晴れ

05:20甲武信小屋→ 05:36~51甲武信岳→ 06:22~47三宝山→ 08:00~26武信白岩山→ 09:02~14大山→ 09:50~10:03十文字小屋→ 11:19毛木平登山口

 

 朝4時前、隣のテントがガサゴソと音を立て始めた。もう少し寝ていたい気分だったが、その音に起こされて寝袋を出る。朝飯は簡単にパンとコーヒー、カップヌードルで済ました。

甲武信小屋の朝

 今朝も空気が乾いて爽やかな天気だ。朝食後テントを撤収し、5時20分頃に甲武信小屋を出発する。樹林帯の急登を15分ほど登って甲武信岳(2475m)の山頂へ着くと、富士山や奥秩父主脈の国師岳、金峰山、そして八ヶ岳連峰など関東の名山が素晴らしい展望で拡がっている。

山頂から富士山

山頂から国師岳(中央奥)、金峰山(右隣り)方面

山頂から八ヶ岳方面

山頂から三宝山

 名残惜しい山頂を後にすると、甲武信岳の北に聳える三宝山へと向かう。奥秩父らしい静寂な原生林の道を30分ほど歩いて三宝山(2483m)へ着いた。

三宝山山頂

 三宝山はのっぺりとした山容の目立たぬ山だが、埼玉県の最高峰で甲武信岳より8m程高い。展望は無いものの山頂は小広場があって居心地よく、片隅でお湯を沸かしてしばしコーヒーブレイクを楽しむ。

 三宝山から樹林帯の道を1時間ほど降って、武信白岩山との鞍部に着く。鞍部には尻岩という名のユニークな巨岩があった。鞍部から急登の道をしばらく登って樹林のピークに着いたが、武信白岩山の山頂が見当たらない。

鞍部の尻岩

 樹林のピークを降って行くと、数百m前方に武信白岩山の岩峰が見えた。武信白岩山の山頂は直下に立入禁止のロープが張られ、「登山禁止」となっている。

武信白岩山の岩峰

武信白岩山手前の登山道

山頂への立入禁止のロープ

 「登るな」と言われたら登りたくなるのがアホな山男の性で、ロープを潜り登って行くと山頂部は約10m程の岩場で、ロープや鎖も無いからけっこうビビりながら攀じ登り武信白岩山(2288m)の三角点へ着いた。

武信白岩山山頂から三宝山方面

 山頂からの眺めは良かったが、岩場の下りが気懸りだったので数枚写真を撮っただけで山頂を後にした。(良い子の皆さんは決してマネをしないでくださいネ)武信白岩山から大山へは岩尾根の道が続き、東に荒川源流の谷間が樹林の合間に望まれた。

秩父川、荒川源流の谷間

 武信白岩山から30分余で着いた大山(2225m)も展望が良い山頂で、今まで見えなかった両神山系やレタス畑が広がる信濃川上村の山里などが見渡せた。眺めの良い場所はここが最後なのでしばらく景色を楽しんで山頂を後にする。

大山山頂から北に両神山系

大山山頂のシャクナゲ

 大山の降りから、道沿いにシャクナゲの花が目立ち始めてきた。大山山頂直下から数か所鎖場の続く急坂だが、危険と言う程では無く一寸スリルを味わえて楽しい降りだった。

大山山頂直下の鎖場

同 上

 鎖場を過ぎると緩やかな樹林帯の降りとなり、十文字峠の傍に建つ十文字小屋に着いた。峠から秩父へ降る秩父往還道は、水害により通行止めになっていた。十文字小屋周辺のシャクナゲは既に盛りを過ぎ、色褪せて萎み始めていた。

樹林帯の道に咲くシャクナゲ

秩父往還の分岐道標

十文字小屋

十文字峠の道標

 峠から尾根の緩やかなトラバース道をしばらく進み、八丁坂のジグザグ道をグングン降って一気に標高を下げ沢に降り立つと、後は沢沿いに続く道を降って千曲川源流の橋に着いた。橋を渡り10分ほど林道を降ると、毛木平登山口の駐車場だった。

緩やかな尾根のトラバース道

八丁坂下降始点の道標

八丁坂から沢に降り立つ

沢沿いの道

同 上

千曲川源流に架かる橋

毛木平登山口に戻って来た

 車に乗ると一般道を走って、群馬県下仁田町の「荒船の湯」で登山の汗を流す。3年ぶりの幕営山行で重荷にけっこう疲れたが、地図のコースタイムを上回るほどには歩けたので、まだまだやれそうという手応えを持てた。今年の目標としている熊野古道の奥駆縦走が幕営山行となるので、その良い予行訓練になりました。

コメント
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