20年以上前の話だが、何年間か都内小平市の職場で勤務していた事がある。その頃はちょうど投資話に興味をもっていたので、金利の高い外貨貯金に目星をつけていた。
当時りそな銀行が「アイドル」という名の、高金利米国ドル建て定期貯金を宣伝していたので、まとまった資金を最寄りの小平支店へ預けた。その頃は1ドルは130円をチョット超えた辺りだったと思う。
確かに金利は良かったんだけど、肝心のドルがその頃から対円相場で安値の坂を転がり落ちていった。そして民主党政権下の2010年代には、1ドル75円という最安値まで記録した。
この円高で日本企業は大ダメージを受け、日経平均はバブル以降の最安値7054円まで落ち込んだ。民主党政権のあまりに無能な経済政策ぶりに心底腹が立ち、以後民主党には絶対投票しないと心に決めた。
その後ドルは少しづつ持ち直してきたが、貯金を解約しても損をするだけなので、20年間ズーッと塩漬け状態のままだった。ところが最近になってドルが円に大して急激に上昇し、ここ数日は1ドル115円台で推移している。計算すると、今なら解約しても若干の利益がでそうだ。早速りそな銀行小平支店へ電話して、「解約手続き」の予約電話をいれた。
久しぶりに訪れた小平の街並みは、すっかり様変わりして見知らぬ街のようだ。小平支店も場所を移した新店舗に変わっていた。予約客のみ受け付けているせいか店内は空いており、解約の手続きは10分ほどで完了した。
りそな銀行小平支店
受取った計算書を見ると、元金を差し引いても約16万7千円余の利益があった。これは20年間の累計だから、年利にすれば0.4%に過ぎない。それでも円の定期貯金に比べれば遥かに高利だし、黒字になっただけでも御の字と言える。
さてこの解約して手元に入った資金だが、次に円高の波が押し寄せた時、今度こそ高金利外貨貯金に投じて、為替差益でガッポリ儲けてやろうと目論む全然懲りてない私がいる。