8月8日(火) 天気=晴れ時々曇り後雨
05:36白馬大池山荘→ 07:35~47小蓮華山→ 08:24~37三国境→ 09:18~10:00白馬岳→ 10:12~13:05白馬山荘→ 13:45~48旭岳→ 14:15白馬山荘
雲が多めながらも、爽やかな朝を迎えた。冷え冷えとした山の息吹を感じて、大池山荘を出発した。なだらかな雷鳥尾根を登って稜線に達すると、西に懐かしい雪倉岳と朝日岳の山嶺が望めた。
白馬大池山荘を出発
朝霧漂う白馬大池が幻想的
雪倉岳(左)と朝日岳(右)
コマクサの花咲く道を歩いていると突然珍しい「ブロッケン現象」が出現して、老いたる我々を励ましてくれるかのようであった。急な道をジグザグに登って船越ノ頭に達すると、今朝方出発した白馬大池が小さく見えた。
突然出現したブロッケンの虹
コマクサの花
船越ノ頭直下から白馬大池
船越ノ頭から小蓮華山に向かう尾根道は東からの風が強くて火照った身体が一気に冷やされた。展望の素晴らしい尾根道を辿って、大池山荘からコースタイム通りの約2時間で小蓮華山(2766m)に着いた。
船越ノ頭から小蓮華山に続く稜線
小蓮華山が近づいた
小蓮華山山頂
登る人、降る人多くの登山者で、山頂は賑わっている。小蓮華山から三国境の間は、小さなアップダウンの快適な尾根道が続く。新潟・富山・長野の県境が接する三国境からは、先刻西に望んだ雪倉岳や朝日岳が北に重なって見えた。
小蓮華山から三国境へ向かう尾根道(遠くに白馬岳を望む)
三国境
三国境から白馬岳へは急登の道に変わる。辛い急坂の登りも、涼風と美しい展望が励ましてくれる。前衛の岩峰を越えると、前方に白馬岳の山頂が現れた。
遠くに白馬岳の山頂が見えた
9時18分白馬岳(2932m)に到着、360度の大展望が我々を迎えてくれた。暖かい陽射しの山頂は風も穏やかで居心地が良く、10時までゆっくり滞在した。
白馬岳山頂
山頂から剣立山連峰方面
山頂直下に在る白馬山荘に10時過ぎ着いたが、宿泊受付は11時からなので、それまで屋外のベンチでビールを飲みつつ周囲の展望を楽しんだ。11時過ぎに受付を済まし、指定された客室へ荷物を置く。細かく仕切りされた白馬山荘の客室はゆとりがあって、大池山荘に比べると随分快適です。
山頂から白馬山荘へ向かう
宿泊した白馬山荘3号館
間仕切りされた客室
お昼過ぎて暇なので、白馬岳の西に聳える旭岳へ単身空身で往復する。旭岳は白馬岳へ来る都度気になっていたのだが、今まで登った事は無かった。祖母谷温泉へ向かう登山道を伝って旭岳直下まで来ると、「登山道以外は立入禁止、旭岳は登れません」と書かれた標識が在った。
旭岳へ向かう道
執念深いのが団塊世代の悪いところで、しつこく探すと山頂へ向かう薄い踏み跡を見つけた。その道とは言えぬ踏み跡を伝って、登山道から10分ほどで小さな山頂標識が在る旭岳(2867m)に着いた。
旭岳山頂
山頂から白馬岳
山頂から眺める白馬岳は、たおやかで雄大な山容です。旭岳一帯を立入禁止にしているのは自然保護の観点からでしょう。警告を犯した罪悪感があったので、写真を撮り終えると速やかに山頂を後にした。登った私が言うのも何ですが、善良なる皆さんは旭岳を登らないように願います。
白馬山荘へ戻ると、妻と二人山岳展望レストラン「スカイプラザ白馬」で午後の一時を過ごす。山の上の綺麗なレストランで冷たい生ビールが飲める何て良い時代になったんでしょう。白馬山荘は朝夕の食事も美味しくて、さすが日本で最も人気の高い山小屋の一つだと実感しました。
白馬山荘展望レストラン「スカイプラザ白馬」
・・「老夫婦、迎えてくれた白馬岳」・・