Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

山田洋次監督の言葉を聞いて、人生の終幕を考える

2023年10月05日 | 日記

 先日NHKテレビの「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組を観た。出演したのは映画監督の山田洋次さんと女優の吉永小百合さんで、山田監督の最新作映画「こんにちわ、母さん」の撮影風景を中心に放映されていた。

 私も「こんにちわ、母さん」を観ていたので、この番組は中々興味深かった。番組の中で御年92歳になる山田監督が語った、ある言葉がとても印象に残った。それは・・

 ・・「こんにちは、母さん」が私の遺作映画になるだろう何て言う人もいますが、私の頭の中にはいろんな企画やアイデアがあり、まだ撮りたい映画があるんです。きっとこんな思いを持ったまま、死んでいくんでしょうね。」というようなお話だった。

 又、映画に主演した78歳の吉永小百合さんも番組の中で、「私は山田監督の「こんにちは、母さん」が私の最後の作品で、その後引退するつもりでした。でも映画の撮影を通して、まだやり足らない事が幾つもあり、これからも演技を続けねばと思うようになりました」と言うような言葉を語っていた。

 お二人の話を聞いて感じたのは、最後まで思いを持ち続けそれをやり遂げようという強い意志です。真の一流人とは、こういう考えをするのかと感銘を受けました。

 功成り遂げた人などが言う「人生に悔い無し」とか「思い残す事は無い」という言葉は、私にはどうもウソっぽく不自然に聞こえる。

 いろんな意欲や思いや悩みなどを抱えたまま、最後に力尽きて命を全うする。それが自然で人間らしい人生の終幕ではないかと、お二人の話を聞いてその思いを強くしました。私も熱い思いを抱えたまま、あの世へ逝ければ幸いです。

 

    ・・「人生に、悔いを残してあの世逝く」・・

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