Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

八ヶ岳、杣添尾根から横岳・赤岳登山

2023年10月29日 | 山歩き

10月26日(木)    天気=晴れ時々曇り

06:11横岳登山口駐車場→ 06:40東屋→ 06:44水場→ 08:36~39見晴し台→ 09:11三叉峰→ 09:21~39横岳(奥の院)→ 09:48~51三叉峰→ 10:27~35地蔵の頭→ 10:38赤岳展望荘→ 11:05~20赤岳→ 11:34赤岳展望荘→ 11:39地蔵の頭→ 12:15三叉峰→ 12:43~13:10見晴し台→ 14:14水場→ 14:17東屋→ 14:39横岳登山口駐車場

 

 八ヶ岳の主稜、硫黄岳~赤岳稜線へ向かう登山道は殆ど踏破しているが、東側から横岳へ突き上げる杣添尾根だけはまだ歩いた事が無かった。そこで秋の好日に日帰りで登ってみる事にした。

 前夜は上信道の佐久平パーキングエリアで車中泊、今朝は早朝出発してAM6時頃、横岳登山口傍の登山者用駐車場に着いた。駐車場には私の他に大宮ナンバーの車が1台停まっていて、単独の男性が丁度出発するところだった。

横岳、杣添尾根登山口

 準備を終えると登山口から出発する。この一帯は大規模な別荘地帯で点々と建物がある。部外者は登山道以外立入禁止と標識に書かれていた。別荘地を抜け出た頃、展望が開き八ヶ岳の稜線が望めた。

東屋下の登山道から稜線を望む

 やがて上部の林道に達し、左折して橋を渡ると東屋が建っていた。東屋の横から再び登山道が始まる。登山道を3~4分進んで、清らかな水が流れる小沢を渡った。杣添尾根コースで此処が唯一の水場です。

登山道傍の東屋

小沢に架かる橋

 小沢を過ぎると、単調な樹林帯の登りが延々と続く。誰とも出会わない静かな森の道だが、点々と目印のテープがあるので、道に迷う心配はない。標高約2400m地点に小広場の休憩ポイントが在り、そこで先行していた単独の男性を追い抜いた。

樹林帯の単調な登山道

 休憩ポイントから更に登って行くと、だんだんシャクナゲの木が多くなり、やがて展望が突然広がる展望見晴台に着いた。見晴台からは赤岳から横岳に連なる稜線が青空の下クッキリ見えた。南の方向には、彼方に富士山も望む事ができた。

見晴展望台から横岳の稜線

同上から八ヶ岳最高峰、赤岳

同上から富士山方面

 見晴台から稜線まではまだ遠く少々ウンザリしたが、気合を入れ直して稜線目指してハイ松帯の道を登って行く。登山口から丁度3時間で稜線上の三叉峰(2825m)に到着した。

稜線の三叉峰に向かう登山道

 三叉峰から稜線を北へ10分ほど歩いて、横岳の最高地点奥の院(2829m)に到着した。山頂からは素晴らしい展望が広がり、北は硫黄岳や蓼科山のたおやかな山波、南は赤岳から阿弥陀岳へ続く迫力ある山稜、360度の絶景にしばし見惚れます。

横岳最高地点の奥の院ピーク

横岳の山頂標識がある奥の院山頂

奥の院から赤岳(左)、阿弥陀岳(右)方面

同上から硫黄岳(手前)、蓼科山(奥)方面

 奥の院から三叉峰に戻って赤岳へ向かうと、稜線はだんだんガスに覆われてきた。岩場が鎖場が連続する道を慎重に歩いて、三叉峰から30分余で地蔵尾根コースが合流する地蔵の頭に着いた。

三叉峰ピークから赤岳

同上から阿弥陀岳

三叉峰から地蔵の頭へ向かう岩場の道

同上、鎖場

 地蔵の頭から3~4分で、稜線上の山小屋「赤岳展望荘」に着く。遠い昔の正月山行で、赤岳を登った後に、ここの食堂で暖かいコーヒーを頂いた記憶があるが、今日は時間が無いのでパスして通過、赤岳へと向かう。

地蔵様が安置された地蔵の頭

 赤岳展望荘から赤岳までは標高差190mの急登、山頂へ向かう登山者が点々と見える。赤岳展望荘から約30分で八ヶ岳の最高峰、赤岳(2899m)に到着した。

 山頂神社の横では登山者が代わり替わりに記念の写真を撮っている。残念ながら雲が山頂を覆い始め、展望はあまり宜しくない。それでも眼下に行者小屋や赤岳鉱泉などの山小屋が望めた。

赤岳山頂(撮ってくれた人が「スマイル」何て言うもんだからにやけた写真になった)

 赤岳から横岳へ向かう途中の二十三夜峰付近で写真を撮っていたら、若い男性がジジイそこのけとばかり無言で私を追い越して行った。「なんだ礼儀知らず奴」と思いつつ横岳の登りにかかると、先ほどの男性が鎖場の下で留まっている。どうやら右足が痙攣している様子、「どうぞ先に行ってください」と神妙な声で私に言った。

若い男性に追い抜かれた二十三夜峰

 「フン、口ほどにも無い奴め」と思いつつ鎖場を登り始めると、ヤバい今度は私の左足太ももがピクピクと痙攣の兆候を症じ始めた。こんな所で歩けなくなり救援でも呼ぼうものなら、無謀な高齢登山者と言われかねない。

 その後は左足に負担を掛けないよう慎重に歩き、杣添尾根コースの三叉峰分岐に着いた時は、これで無事に下山できると安堵した。分岐からしばらく降って見晴展望台に着いた所でコーヒーブレイクを取る。カップヌードルとコーヒーで身体を温めて、今日歩いた稜線を改めて見上げる。

三叉峰の杣添尾根分岐

見晴展望台でコーヒーブレイク

 見晴展望台から単調な樹林帯の道を約1時間30分歩き、午後2時半過ぎに、登山口の駐車場へ戻って来た。今日歩いた杣添尾根コースはマイナーなルートで訪れる人は少ないが、その分静寂で特に危険個所も無く、気持ちの良い道程でした。

紅葉し始めた東屋下の下山の道

登山口の登山者用駐車場へ戻って来た

 9月の白馬岳以来久々の高峰登山でしたが、目一杯体力を使って歩いた満足感で「まだまだやれそうじゃん」と少々自信を得て、自分で自分にあと1年間の普通登山免許証を与えてやる事にしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする