11月29日(金)
毎年恒例のCT検査を受ける為、都内世田谷区の病院を訪れた。検査を異状無く終えて1時間後に担当医の説明を受ける。「血液検査もCTの映像も特に問題はありませんでした。」と、まず検査結果を教えてくれた。
続いて・・「ところでFさんも胃ガンの手術を受けてから丁度20年目、術後の検査も節目を迎えたと思いますが、今後どうされますか?」と尋ねられた。 言葉つきは「どうされますか?」だが、「これで検査は終わりにしませんか?」という裏音声が聞こえてくる。
今年7月の胃カメラ検査でも担当医から検査終了を臭わす言葉を言われていたので、少しは覚悟ができていた。私「お願いすれば今後も検査を継続できるんですか?」、医師「病院は構いませんが、Fさんも遠い所から通院で大変でしょうから近場の病院で検査を受けた方がいいのでは・・」私「イエ、東京見物も兼ねて通院するから、ちっとも苦ではないんですけど・・ここで私が決めなきゃならないですよね?」、医師「そうですねぇ」
慇懃ながら、医師は明らかにお断りムードです。私が生まれた九州では、未練がましい男が一番軽蔑される。ここが九州男児決断の時、「もう、これでよかですばい。」と検査の終了を承諾した。マア要経過観察対象者から一般人に健康度がUPしたのだと思えば、少しは気分も前向きになれる。
支払いを終えて病院の外へ出ると、通い慣れた堂々たる病院の建物を振り返る。もうここへ来る事は無いんだと思うと、突き離されたような一抹の淋しさを覚える。又必ずここへ戻ってこよう・・・・アッ戻って来ちゃマズイんだった。
お世話になった都内のG総合病院