今はラーメンブームなんだろうか、近くの国道407号沿いには次から次とラーメンチェーン店が進出して、ザッと数えただけで博多ラーメンの「鶴亀堂」、横浜系ラーメンの「町田商店」、「山岡ラーメン」、「京都北白川ラーメン魁力屋」などなどがある。
それらラーメン店の中で私が専ら出掛けるのは、会津若松発祥の「幸楽苑」です。以前株主だったよしみもあるが、低価格の割に細い麺と味わいが私の好みなのです。先日も久々に油っこいものを食べたくなったので、国道沿いの幸楽苑を訪れた。
お昼時の店内はかなり賑わっていた。以前は店員さんに注文していたのだが、今日来てみると各席に配置されたタブレットで注文するように変わっていた。私はこのタブレットで注文というのが好きでは無くて、もやしラーメンと餃子をセットで頼みたかったのだが、二度ほどやり直して注文を完了させた。
ところが注文したものが中々できて来ない。向いのオッちゃんは確か私より後に注文したはずなのに、もう食べている。ひょっとしたらタッチパネルの操作ミスで厨房に注文が届いていないのではと心配になったが聞くのも気恥ずかしい。イライラし始めた頃、やっと注文した料理が届いた。店内をザッと見たところ、お客の数に比べ店員さんが少なくて、注文に対応しきれていないような様子だ。
それとタブレットに変って、店内がやけに静かになったような気がする。それはお客「エ~と、焼きそばと餃子頼もうかな」、店員さん「ハイ、焼きそばに餃子ですネ、少々お待ちください」などという、お客と店員さんのやり取りが無くなったからではと思える。
お店が機械化すれば人件費が削減され目先の利益になるかもしれないが、店員さんとお客の触れ合いが無くなったお店は活気に乏しく、長い目でみれば客足が遠のいて行くのではとないだろうか。
このまま進むと注文はタブレット、配膳するのはロボットで支払いは自動精算機、店員さんは厨房で料理作る人だけ、未来はそんな食堂に変わってしまうだろうか。それも何だか味気ない風景だなあ。