透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

「ウォルトディズニーの約束」

2014-03-22 20:05:34 | 日記

曇り時々雪。最低気温-8.1℃、最高気温0.8℃。

昨日、札幌シネマフロンティアで映画「ウォルトディズニーの約束」を観る。ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』が生まれるまでの、ウォルト・ディズニーとメリー・ポピンズの原作者トレヴァースの姿が主軸として描かれていた。

時折、トレヴァースの回想シーンが織り込まれていて、この映画の鍵ともなっていた。彼女が幼い頃過ごしたオーストラリアのクイーンズランド州で家族と、特に大好きだった父親との交流が美しい自然の姿とともに描かれていて、印象深かった。

一方、20年間この映画製作を心に温めていたウォルト・ディズニーの本気さはトレヴァースの細かい指示や反論に対する粘り強い対応に現れていた。映画が完成する間際で、契約を破棄すると宣言し、イギリスにもどったトレヴァース。彼女の自宅にハリウッドから大急ぎで駆け付けるディズニー。お互いの過去について、語り合い、納得する二人。アーチストとしての高い能力を携えた二人が真正面から自分の思いを出し合ったからこそ、この映画が出来上がったのだと涙ながらに思った。トレヴァースが自分の考えをとことん貫く性格で良かったとさえ思えた。だから、二人は深いところで理解しあえたのだろうと。

夢を作品にできる力を持った二人に羨望を感じつつ、心から魅力的で素敵だと思った。主演はトム・ハンクスとエマ・トンプソンでともにオスカー賞を受賞している。

そして、なぜか今は亡き父の姿がちらりと脳裏をよぎった。私の父も文学好きで農業の傍ら短歌などを綴っていたなと。その血が私を映画や絵本や本などに知らず知らずに向かわせているのかと・・・・・・・・。今なら、少し父のことも理解できる気がした。

                                          
                                                     《観劇の後、頂いたハガキ》
ネットより
‎126分‎‎ - G 指定‎‎ - 人間ドラマ‎
監督: ジョン・リー・ハンコック - 出演者: ルース・ウィルソン, キャシー・ベイカー, ポール・ジアマッティ, メラニー・パクソン, アニー・ローズ・バックリー, エマ・トンプソン, レイチェル・グリフィス, ジェイソン・シュワルツマン, トム・ハンクス, コリン・ファレル, B・J・ノヴァック, ブラッドリー・ウィットフォード
 
今も世界中の子供たちに愛されるディズニーの名作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』のと誕生に隠された秘話にスポットを当てたヒューマン・ドラマ。ウォルト・ディズニーと原作者のトレヴァースを主軸に、紆余曲折を経て作品が完成するまでの過程がスリリングに描かれる。主演はオスカー受賞俳優のトム・ハンクスとエマ・トンプソンが務める。
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