透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

暑い夏に「永訣の朝」

2015-08-07 21:03:19 | 日記

晴れ。最低気温18.7℃、最高気温26.2℃。

札幌へお仕事で出かけました。正午頃、札幌駅へ到着し、直射日光の強さにくらくらしながら、歩いて5分の目的地に向かいました

午後1時から、高校生約40名の皆さんに「永訣の朝」の授業を行いました。東京書籍の新編現代文Bの教科書を使用しているとのことで、教科書を主軸におきながら、授業を展開しました。賢治の生い立ちをトシとの関連で深めるために、栗原敦氏のNHKカルチャーアワーのテキスト「宮沢賢治」や、トシの臨終の日の様子が細かく記された「宮澤賢治の詩の世界」さんのブログを参考にさせていただきました。ただ、作品の核心部分に迫るには、50分は短すぎたと言わざるを得ません。

賢治が本当はトシとの魂の交感を求めて旅立ったとされる、当時鉄道で行ける最北の地であった、樺太・栄浜を地図で示したりと力の入れどころをはき違えた感は残りますが、意外に生徒さんたちが聞いてくれていたのでほっとした次第です。

教材を深める作業も授業でもストレスをあまり感じずに済んだのは、賢治さんに守られていたからなのかもしれないなどという思いが頭をかすめていきました。                              

                     

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