はじまりは今~♪

『がるるまきの本日は修行?』
ばっくれ主婦アスリート。そこいらの主婦がどこまでできるか?
アホな日常から修行まで。

第13回北丹沢12時間山岳耐久レースその2

2011-07-08 | レポート
さぁ、最後の難関、そして最大の難関、「姫次」へ。

第2関門を越え、階段を下りて橋を渡り登りが始まります。
階段の手前でスタッフさんがチェック。

思わず『ゾンビになってきま~すっ、逝ってきます』とご挨拶。


橋からの風景、川が気持ちよさそう。

ここからまずは「風巻の頭」まで約45分位か。
とにかく一番きつい所、がんばりどころだ。

前から離れないように歩みを進めます。とてもぢゃないけれど、早足にもならない。
でも一歩一歩、とにかく足を運びます。
後ろを気にしながら、後ろから追いついてくるとよけて先に行ってもらいます。
30km地点11:40
でも停まってよけることはしない。停まったらだめだ。なんとか進まなければ。
風巻の頭で一息つこう。そこまでは歩みを止めてはいけないと自分に言い聞かせる。

12:11、第2関門から47分かかっている。

ふらふらだ。数分立ち止まって休憩。2,3分か。

さらに姫次へ。
だんだん頭がボーとしてきた。去年もそうだったっけな。でもお腹が空いている。
ダメだ、力が出ない。今度は立ち止まっては休んで、後ろから来た人に先に行ってもらう。足も出なくなってきた。意識が遠のきそうだ。
ヤバい。ハンガーノック??
最後のゼリーの半分を食べた。少しずつでも進まなければ。

だんだん停まる回数の方が登るより多くなってきた。
苦しい・・・

『まきちゃん~、追いついたよ~!!』

と元気な声。あさみちゃんだ。
3年前、初めて出たこの大会で知り合った。
力なく、『もうだめ、ハンガーノックみたい・・・』
と言うと、『食べ物は?私持っているよ、これあげる』
とエネルギージェルをくれた。

『ありがとう』力なくお礼を言い、食べる。

甘さが体内に染みわたるようだ。これで姫次まで行けるはず。
すぐには力は出なかったが、なんとか一歩ずつ足がでるようになった。


あと10kmだ。12:54

もうすぐ尾根だ。


そして姫次手前のピーク。ピークではないのだが、
ここに麦酒倶楽部の私設エイドがスタンバイしてくれている、ありがたい。


『飲み物は1杯だけど、食べ物は存分にどうぞ』
コーラをいただき、なるべくお腹にたまるものをいただいた。
助かった・・・

で、さらに姫次のピークを目指す。
でも一気に食べすぎてまだ走れないから歩いてね。

そしてやっと姫次~。


へろへろです・・・

13:12、8時間は切れるか?


奥に見えるは、神奈川大学山岳部の私設エイドです。
ここまで担ぎあげてくれたんですね、ありがたいです。

こちらでもお水を2杯、いただきます。

そしていよいよゴール目指して下りにスタート。

でも・・・

お腹がチャッポンチャッポンして走れない。さらにはグルグル~ッ。
ひょえ~、ヤバい!??
しばらく歩きながら様子を見ると、なんとか行けそうだ。

しかし、走り出すと、グルグル~(T_T)

ダメだ、これでは走れない。歩きながら時々走る。
かなり押さえてならなんとか走れる・・・が、ときどきギューと絞るようにヤバくなる。

もう回りは藪はないし、耐えるしかない・・・

耐えながら走ります。
だいぶ下ったところで足元にピンク色の何かが目に付いた。

ええ~っ??

数メートル通り過ぎたものの、あまりに興味深く戻った。


ひょえ~入れ歯だぜい~
写真を撮っていると、後ろから女性の方が来た。
一緒に見て、拾うのもねぇ・・・持つのもなんだかねぇ・・なんて大爆笑しながら
放置。

気持ちがなごんで、ゴール目指していきます。

それにしてもこの下りは延々ときついよね~
入れ歯から数分行って、やっとあと5km~。

今度は平丸分岐目指して激下り。

あと少しだ。

一度、舗装路に出てトンネルを越えてあと1km、もう一度トレイルへ。

会場のアナウンスが聞こえてくる。
石ころがゴロゴロしているので、慎重に慎重に。

そしてようやく舗装路に出て会場にもどってきた~。ゴールだ~。
7:47:18 順位は45歳以上では13位/34人中。でも45歳以下では31人前にいるので
たぶん44位/127人中位。

嬉しい~、今回は時間はあれど、体調でダメかもと思った。
でもあさみちゃんに助けてもらったおかげでゴールできた。
タイム、順位はさておき、ゴールできたことが素直に嬉しかった。


女将さんが迎えてくれている♪何回会って元気をもらったことだろう。


ずっと前にゴールしたスカイモンキーと。


結局、追いつけなかった隊長と。

てらさんも帰ってきた。

ゴールの祝福だ~(^^)/

ゴールでは三浦トレイルと東京マラソンで会った女性とも会えた。応援にきていたんだね、チバちゃん。「三浦の~三浦の~」から3度目、名前がわかりました。また会えるなんて嬉しかった。

所用で先にお風呂に入ったので、いのぴょんK林さんのゴールは見られず。

お風呂では入れ歯発見の時に降りてきた女性と一緒になり、
盛り上がる。S木さん、またハセツネで会えるね♪

お風呂からあがったら

よっきーにも会えた~。

こんなに苦しかったのに、ゴールした途端に嬉しくてまた来年も~なんて思ってしまう。
今回も出会いが嬉しかったな。
力を出し切った感じもないが、それなりによくがんばったと思う。
あさみちゃん、ありがとう。本当にゴールできたのはあさみちゃんのおかげです。

大会関係者のみなさま、応援してくれたみなさま、ありがとうございました。
一日遊ばせてくれた家族に感謝~

JOY隊もみんなゴール(^^)/バンザイ~。

また今回で経験値アップしたな~
食べられないからと準備を怠るとこういう目に合います。

帰りはブルベのようにコンビニに立ち寄り、補給しながらマジェで帰り
約2時間ちょいで自宅到着なり。

苦しかったけれど楽しくなっちゃう不思議なキタタン、無事ゴールに乾杯~(^^)/
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毎度ながら長文におつきあいありがとうございました<m(__)m>


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6 コメント

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富士登山へのステップ (psycho-athlete)
2011-07-10 22:33:00
トレイルランのエイド、車では入れない登山道、普通に登るだけでも大変な場所まで、水や食料などを運んでくださる、そう考えると、ただただ頭が下がる思いですね。

北丹沢お疲れ様でした。仲間がいるって、心強いですよね。
長丁場のレースは、完走するだけでも結構な経験地は得られますね。天候、走路状況が厳しい中、途中のハンガーノックを乗り越えてのレース、体も心も確実にレベルアップしたことでしょう。富士登山競走に向けて、ぜひいいステップに!

ハンガーノック、6年前に初めて出た20種競技最終種目10000mを思い出します。
6000mあたりで手足が痺れて、視界が暗くなって、力が抜けて、最後の2000mはほとんど歩いてゴール。これが響いてほぼ手中にしていたMVPを最後の最後で逃す結果に。
当時「30歳まではハーフは走りたくない、フルなんて40過ぎてから」とか言ってたけど、MVPを逃した悔しさから、そんな事言ってられないと長い距離にも手を出したら、30歳でフル、今ではウルトラにはまりつつあって、ハンガーノック転じて…と感じる今日この頃です。


「苦しかったけど、楽しくなっちゃう」
その気持ち、よーく分かりますよ。やっぱり過酷な競技ほど、中毒性がありますね(笑)
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psycho-athleteさん (まき)
2011-07-12 15:15:34
あ~、無事完走できました。
今回は関門は大丈夫だけど、体調で駄目かもと思いました。
ハンガーノックだったのですねぇ。
でも去年も同じように同じ場所でかなりまいっていたんですよね。
いい経験になりました。
これが富士へのステップになるかは・・・・だけど。
もうとにかく諦めないでがんばるしかないですね。

psycho-athleteさんはすごいですね。まさにハンガーノック転じてですね。
でも昔とウルトラの位置も変わってきた気がしませんか?今はウルトラもフルと同じようにタイムを求める競技になりつつある気がします。
でもやっぱり走る人しだいですけれど。

最初は誰も完走を求めるし、完走したら次はタイムを求めるようになるものね。
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次は (あさみ)
2011-07-14 21:31:44
22日、富士山頂で待ってるよ。
ぜっ~~たい山頂まで上がって来てね。
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自己実現の手法 (psycho-athlete)
2011-07-14 22:59:39
ウルトラマラソンは始めたばかりだから、位置づけの変化についてはなんとも言えないけど、
走る以上は少しでもいい記録を目指すのがランナーのサガですからね。
「勝利の喜びを味わえるのはごくひと握りの人間のみ、自己ベスト更新の喜びは、誰もが平等に味わうチャンスがある。」マラソンの大きな魅力の一つでしょう。


確かに、走る目的は人それぞれだけど、間違いなく言えるのは、誰もが「走ることを通じて、何らかの自己実現を求めている」ということ。

どんなランナーからも、学ぶべきことは必ずあります。お互いの競技スタイル、競技哲学を尊重し合えるランナーがいっぱいになったら、ステキですね。


P.S.
富士五湖の写真展が掲載されましたね。ボクが送った写真、2枚載せてもらってます。
それから、youtubeで見つけた富士五湖のムービーラン、よかったですよ。
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あさみちゃん (まき)
2011-07-15 22:23:58
頂上にいるんだね。
会いたい、絶対会いに行きたい。

本当は自信はないけれど、あきらめないでがんばるから。
待っていてね。

がんばるから。
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psycho-athleteさん (まき)
2011-07-15 22:27:35
本当、『自己ベスト更新の喜びは誰もが平等に味わうチャンスがある。』
まさにそうですね。

たった1秒でも、そのためにがんばっているのですよね。

苦しい道のりも、ゴールした途端に喜びに替わってしまうんだもの。しかも苦しければ苦しいほどに・・・

写真展見てみますね♪
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