( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/52002894.html からの続き)
次に 再犯予防についてです。
死刑は 本人による再犯を、完全に根絶する 方法だといいます。
しかしそれならば、絶対的終身刑でも 目的は果たせます。
死刑は 応報刑の性質しか持たず、教育刑としての理念を 放棄してしまっているので、
他の刑罰と比較して、近代国家が選択すべきものなのか 疑問です。
矯正不能の人間を死刑にするのだと 言うかも知れませんが、
アメリカで有効な方法として 行なわれている 「アミティ」 という
更生プログラムさえ、日本ではまだ ほとんど知られていません。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/30977301.html
このような更生プログラムの 研究・普及が、
まず何よりも 求められることだと思います。
重犯罪者は その生育歴において、本人の責任ではない 不幸な境遇で、
人間性を阻害されて 生きてきたケースが少なくありません。
その結果 罪過を犯してしまった 人間に対して、
人間性の回復ではなくて 死を与えようとする社会は、
人間存在への信頼という理念に 背くのではないかと思います。
それは 不幸な環境を 黙認する社会であり、
また次の罪業を生む 温床となるのではないでしょうか。
ところで、死刑廃止国の多くは キリスト教圏であり、
イスラム教圏,仏教圏の多くでは 死刑制度が支持されていると言います。
文化的,宗教的背景を考慮せずに、死刑存廃を論じることは できないでしょう。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/52035264.html