悪いときには、 失敗した過去のことばかりに 捕らわれてしまいます。
でも 過去のことは変えられないけれど、 未来は変えて行けることを 伝え、
これからの人生を いいものにしていこうと 呼びかけます。
「今まで苦しんだ分、 これから取り戻そうよ」
同じ 一人の悩める人間として 語りかけます。
さらに、 最悪の状況にも いい点がある、 と逆転の発想を 刷り込んでいきます。
「これ以上 悪くなることはない」
「苦しい分だけ 強くなれる」
口先で言うのではなく、 心の底から伝えます。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
上記のような言葉を 心子に言ったら、 どうだったろうかと考えます。
ちょっと心子には 伝わらなかったのではないか、 と思われてしまいます。
失意に捕らわれている時は、 どんな言葉も 励ましにはならず、
逆に 苦しみを分かってもらえないと 反発を食ったのではないかと思います。
「マーには分からないわ、 希望を持てない 人間の気持ちは」
と言われたこともあります。
逆境から学ぶというのは 普通の人でさえ難しいことですが、
ボーダーの人は 完全に苦しみに圧倒されてしまって、
苦しいときに 視点を変えてみるのが 極めて困難な 症状だろうと思います。
悪い状態のときに 変えようとするより、落ち着いたときに
認知の癖を 変えるようにしたほうが いいのではないかと考えるのですが、
いかがなものでしょうか?