しばらくお休みしていた、
岡田尊司氏の 「境界性パーソナリティ障害」 の紹介です。
境界性パーソナリティ障害を 改善していく上で、 大切なことを記していきます。
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まず、 十分に支えられ、 安心感を持つことです。
しかし そこに留まり続けていても、 なかなか 次の変化が生まれません。
支えると同時に、 改善に向けて 変化させていく 働きかけが必要です。
境界性パーソナリティ障害の人は、 様々な問題で 心身ボロボロになり、
失敗を繰り返して 自信と希望を失っています。
それを 立て直していくには、 冷静さや技術だけではなく、
ハートに働きかけ、 奮い立たせることが必要です。
弁証法的行動療法を開発した リネハンは、
それを 「チアリーディング戦略」 と 呼んでいます。
大声で叫んだり、 命令したり、 おだてたり、 甘いことを言ったり、
懇願したり、 脅したり、 気をそらせたり、
すべてを 適切な文脈で、 適切な調子で 行なう手法です。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
僕は心子には、 受容することを 旨としていたので、
充分に支えることは していたつもりです。
心子は 具合のいいときは、 安心感を持っていたと思います。
しかし、 その先に進むことは 当時はできませんでした。
その方法も 分からなかったし、 受け入れることだけで 精一杯でした。
落ち込んでいるときは、 抱擁したり、 手助けしたりすることはできても、
怒っているときには、 どんなチアリーディング戦略を 行なっても、
通じなかったでしょう。