佐伯美和子 (28才) は、 消化器内科の医師。
弟の佐伯淳一 (18才) は、
「クリグラー=ナジャール症候群」 という肝臓病で、 黄疸症状がある。
光線療法や血液交換の 治療を受けているが、
いつ 脳障害を起こして亡くなるか 分からない状況である。
助かるには 肝臓移植が必要だ。
美和子は 淳一を救うために 医師になった。
しかし淳一は 移植をあまり望んでいない。
折から、 日本で生体肝移植が始まり、
美和子は自分の肝臓を 淳一に移植して 淳一を助けようとする。
ところが、 美和子と淳一の白血球型は 無情にも一致しなかった。
残る道は 脳死肝移植しかない。
木下幸子 (40才) が 事故で脳死に陥る。
淳一は 臓器提供を受け入れないが、 美和子は望みを捨てない。
ところが、 木下の肝機能が落ちてくる。
一方、 糖尿病性腎症の患者・ 平島多佳子 (17才) は、
脳死からの膵腎同時移植を希望し、 手術を行なうことが決定される。
【これからの登場人物】
佐伯 美和子 (28才・ 東央医科大学病院消化器内科)
佐伯 淳一 (18才・ 美和子の弟・ クリグラー=ナジャール症候群患者)
世良 康彦 (33才・ 美和子の恋人・ 報道カメラマン)
平島 多佳子 (17才・ 糖尿病性腎症患者・ 臓器受容者<レシピエント>)
緒方助教授 (48才・ 東央大病院消化器外科・ 移植医)
川添医師 (37才・ 同救命救急センター)
犬飼教授 (59才・ 同脳神経外科)
木下 幸枝 (40才・ 脳出血患者・ 臓器提供者<ドナー>)
木下 直哉 (45才・ 幸枝の夫)
安達 三郎 (45才・ 脳死患者)
安達 杏子 (41才・ 安達の妻)
山岡医師 (44才・ 移植医)
小池医師 (39才・ 移植医)
喜多川 (25才・ 検査研究員)
高野 晃 (38才・ 腎臓の臓器受容者)
高野の妻 (35才)