《STEPPSグループ治療プログラム》
STEPPSは、
「感情の予測と問題解決のための システム・トレーニング」 の頭文字です。
(Systems Training for Emotional Predictability and Problem Solving )
認知行動的なスキル訓練で、 特定の感情と行動への 対処スキルを学びます。
家族は チームの重要な参加者となり、 患者の手助けをします。
問題への対処, 目標設定, 自己ケアのスキルに焦点を当てた 面接を行ないます。
自分の思考, 感情, 行動の強度を 毎日追跡記録し、
個人的責任を重視しています。
《スキーマ療法》
「スキーマ」 とは、
身に付いてしまった 自己破壊的な生活のパターン (癖) です。
「スキーマ・モード」 というのは、
瞬間ごとの感情の状態や、 対処反応のことです。
「見捨てられた・ 虐待された子供」 のモード,
「怒っている衝動的な子供」 のモード,
子供を罰する 「懲罰的な親」 のモード,
「よそよそしい親」 のモードなどがあります。
患者は子供時代に 感情的に傷を負っており、 再養育の有効性が前提とされます。
混乱した、 悲惨な人生から解放され、
より深い パーソナリティの変化を起こします。
○ 個々の治療プログラムを比較する
この障害は 多くの異なった形で現れますが、
その相違を考慮に入れた 治療研究はありません。
どの治療が最善かの 議論は続くでしょう。
重要なのは、 皆さんと家族の 健康と幸福であり、
皆さんの愛する人が どの治療に反応するかなのです。
治療には時間がかかります。
BPDの人は常に 「彼のせいだ」 「彼女のせいだ」 と思ってます。
自分の問題を 自分のものとして受け入れるのは、 とても難しいのです。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」 ランディ・クリーガー(星和書店)
〈監訳: 遊佐安一郎〉 より〕