(前の記事からの続き)
o 緊張を和らげましょう
好戦的でない言葉を 使ってください。
落ち着いた声の調子や動作で、 相手を安心させます。
恩きせがましくなく、 率直に。
・ 「あなたの言うことは理解できるけど、 私が言おうとしているのは ……」
・ 「僕自身が はっきりしていないのかもしれないね。
僕が本当に思っているのは……」
・ 「もしかしたら、 あなたは私を 誤解しているのかもしれないわ」
対話をうまく管理しましょう。
・ 「その話題に戻りましょうか」
・ 「妥協点を見つけて ○○に焦点を合わせよう。
□□の問題全体はできない」
・ 返事をしようと慌ててはいけません。
何と言えばよいか 確信が持てなかったら、 共感的な姿勢で 耳を傾けてください。
協力的な雰囲気を作りましょう
・ 「多分一緒に ○○に取り組めると思うよ」
・ 「私たちが合意している点は ……」
・ 「僕たちはお互いのことを 大切に思っているのだから ……」
・ 「ここには 悪者は誰もいないと思うわ。
私たちはただ 意見が一致しない点も あるということよ」
不当な批判や口汚い言葉には、 対応してください。
アサーティブな 〔*注: 相手の立場に配慮しながら、 上手に自己主張すること〕
非言語的態度を示しましょう。
お説教はやめましょう。
・ 「私は 自分のことを大切に思うから、 あなたのそういう言葉は 許せない」
・ 「君が罵るのを 聞くことはできない。 続けるなら僕は出ていくよ」
・ (本人にも言い分があること, あなたにも言い分があることを 認めてください)
「僕には 君が○○と言っているように 聞こえるよ。 僕自身の考えは ……」
(この言い回しは 特に有効です)
・ (境界を言語化しておきましょう)
「悪口を言っても 何の解決にもならないわ。 別のときに話し合う必要があるわ」
(落ち着いているときに 境界を設定しておき、
再びこういうことが起きたら 皆さんは部屋を出ていくと、
本人に伝えておきます)
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕