境界を理解するためには、 具体的に話し合うことが一番です。
○ 「小人の家」 演習
皆さんとBPDの人が同居しており、 家計も一緒にしていると 仮定してください。
BPDの人が、 庭に小人の置物を集めようとします。
様々なタイプ, サイズの置物を購入します。
次第に 費用やスペースの問題が生じます。
「小人の家」 を見ようと 人々が車で乗り入れてきて、
近所の人たちは腹を立てます。
芝を刈るたびに 置物を移動させなければなりません。
次の質問に答えてください。
・ 置物に費やす費用は、 どの程度が妥当だと考えますか?
・ 置物に当てるスペースは、 どの程度が妥当だと考えますか?
・ 芝刈りをするときに、 誰が置物を移動させますか?
置物の掃除は誰がしますか?
皆さんが本当に 「望んでいるもの」 は 何であり、
何を 「必要としているか」 を よく理解してください。
○ 境界特性その1
『皆さんの境界は、 皆さんに特有の要因から 生じています。』
ほとんどの人は、 ひとつの基準が 万人に当てはまると想っています。
しかし そんなことはありません。
BPDの人が 皆さんの境界は間違っている と言う場合、
それは本人にとって 何が正しいかをであり、 皆さんにとって ではありません。
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕