「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界の特性 (1)

2014年07月14日 21時18分12秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 境界を理解するためには、 具体的に話し合うことが一番です。

○ 「小人の家」 演習

 皆さんとBPDの人が同居しており、 家計も一緒にしていると 仮定してください。

 BPDの人が、 庭に小人の置物を集めようとします。

 様々なタイプ, サイズの置物を購入します。

 次第に 費用やスペースの問題が生じます。

 「小人の家」 を見ようと 人々が車で乗り入れてきて、

 近所の人たちは腹を立てます。

 芝を刈るたびに 置物を移動させなければなりません。

 次の質問に答えてください。

・ 置物に費やす費用は、 どの程度が妥当だと考えますか? 

・ 置物に当てるスペースは、 どの程度が妥当だと考えますか? 

・ 芝刈りをするときに、 誰が置物を移動させますか? 

  置物の掃除は誰がしますか? 

 皆さんが本当に 「望んでいるもの」 は 何であり、

 何を 「必要としているか」 を よく理解してください。

○ 境界特性その1

 『皆さんの境界は、 皆さんに特有の要因から 生じています。』

 ほとんどの人は、 ひとつの基準が 万人に当てはまると想っています。

 しかし そんなことはありません。

 BPDの人が 皆さんの境界は間違っている と言う場合、

 それは本人にとって 何が正しいかをであり、 皆さんにとって ではありません。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする