(前の記事からの続き)
※ アクション・ステップ18 (2)
ほとんどのBPは、 どの程度やりたい放題をしてよいか 分かっているのです。
問題は その境界が、 あなたの 「破壊点」 に近すぎるということです。
どのような振る舞いは認め、 どのようなものは認めないか明確化し、
境界をしっかり守ることです。
_ 「私は BPの愛と承認を必要です。 手に入れなければなりません」
これは特に、 親がBPである場合の神話です。
愛と承認を得るために、 自分の一部を断念すると、 もっと重要な何かを失います。
あなたを傷つけず、 境界を断念する必要のない愛を、 他から得ることはできます。
あなたの前進を阻んでいるのは 承認ではなく、 承認を必要とする気持ちなのです。
承認に対する 期待が大きければ 失望するでしょう。
小さければ、 承認を得られたとき、 嬉しい喜びを得る 可能性が増えます。
_ 「BPたちは、 私の幸福と不幸に対する 責任があります」
BPから 必要とするものを得ようと試みて、 数十年を費やしても、
結局BPは 与えるべきものを持ち合わせていないことが 分かるでしょう。
BPに必要なことはしても、 人生の他の全てのことを 見失わないように。
自分の幸せを決めるのは 自分自身です。
_ 「論理的な言葉や議論は 役に立つ道具です」
論理が機能しないことを学ぶのに 時間がかかる人がいます。
それを把握するには、 コントロールを断念し、
自分自身の感情に 焦点を当てることです。
_ 「他の人々が 感情的に虐待されているのであって、 私ではありません」
感情的虐待と言葉の虐待は、 BPの商売道具です。
男性は特に 感情的に虐待されていることを 認めたがりません。
また、 子供が虐待されている事実も 見たがりません。
男性は 子育ての専門家とされていないからです。
(次の記事に続く)
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕