「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーラインとの関係の 神話を放棄する (2)

2015年05月28日 19時58分19秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
※ アクション・ステップ18 (2)
 
 ほとんどのBPは、 どの程度やりたい放題をしてよいか 分かっているのです。
 
 問題は その境界が、 あなたの 「破壊点」 に近すぎるということです。
 
 どのような振る舞いは認め、 どのようなものは認めないか明確化し、
 
 境界をしっかり守ることです。
 
_ 「私は BPの愛と承認を必要です。 手に入れなければなりません」
 
  これは特に、 親がBPである場合の神話です。
 
  愛と承認を得るために、 自分の一部を断念すると、 もっと重要な何かを失います。
 
  あなたを傷つけず、 境界を断念する必要のない愛を、 他から得ることはできます。
 
  あなたの前進を阻んでいるのは 承認ではなく、 承認を必要とする気持ちなのです。
 
  承認に対する 期待が大きければ 失望するでしょう。
 
  小さければ、 承認を得られたとき、 嬉しい喜びを得る 可能性が増えます。
 
_ 「BPたちは、 私の幸福と不幸に対する 責任があります」
 
  BPから 必要とするものを得ようと試みて、 数十年を費やしても、
 
  結局BPは 与えるべきものを持ち合わせていないことが 分かるでしょう。
 
  BPに必要なことはしても、 人生の他の全てのことを 見失わないように。
 
  自分の幸せを決めるのは 自分自身です。
 
_ 「論理的な言葉や議論は 役に立つ道具です」
 
  論理が機能しないことを学ぶのに 時間がかかる人がいます。
 
  それを把握するには、 コントロールを断念し、
 
  自分自身の感情に 焦点を当てることです。
 
_ 「他の人々が 感情的に虐待されているのであって、 私ではありません」
 
  感情的虐待と言葉の虐待は、 BPの商売道具です。
 
  男性は特に 感情的に虐待されていることを 認めたがりません。
 
  また、 子供が虐待されている事実も 見たがりません。
 
  男性は 子育ての専門家とされていないからです。
 
(次の記事に続く)
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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