(前の記事からの続き)
※ アクション・ステップ18 (4)
_ 「私は怒っていないし、 あなたも怒るべきではありません」
BPの否認が 家族の要求より優先されるのは、
あなたを怒らせる可能性があります。
この障害が 大切な人に起こったこと自体が、
あなたを怒り狂わせるかもしれません。
爆発の直撃を受けるのは 快いものではありません。
自分や他人に、 ある感情を持つなと言っても、 その気持ちをは取り除けません。
さらに害を与え、 激怒を呼ぶのが現実です。
しかし 正しい怒りは、 山をも動かします。
境界を設けたり、 障害について学び、 問題の提唱役になったり、
サポートグループを立ち上げる 動機を与えてくれます。
_ 「BPが変化するまで、 私は犠牲者でいましょう」
あなたは人生のギャンブルで 貧乏くじを引いてしまいました。
一方で、 あなたは BPの苦しみを感じてはいません。
BPが高機能なら、 ハッピーな仮面を被っているかもしれませんが、
その下に笑顔はありません。
知性では神話と理解しても、
捨て去るのには 感情が追いつくのに時間がかかります。
神話を放棄すれば、 自分を労ることができます。
まずは自覚です。
あなたは BPの悲劇を背負い込むこともできますし、
自分の人生のために 必要なスキルを学ぶこともできます。
後者を選ぶことを期待します。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕