「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

悲嘆過程の通過

2015年05月31日 19時34分34秒 | 「BPD 実践ワークブック」より
 
 BPと今まで持てなかったものや、 失ってしまったものを、
 
 嘆いて、 深く悲しむことが必要です。
 
 最初の一歩は、 感情をはっきり認識することです。
 
 特に 否認したり抑圧することを 学んでしまった感情を。

※ アクション・ステップ 19
 
 BPがからんでいない、 人生の不快な出来事を 選んでください。
 
 その時の情景, 音, 匂い, 感情はどうでしたか? 
 
 緊張感, 快適感, リラックス感など、
 
 できるだけ活き活きと、 4~5分かけて 細部を思い出してください。
 
 更にその時の 体の各部分の感触, 寒暖などに注目してください。
 
 手足, 顔, お腹, 首, 腕、 緊張していますか、 じっとりしていますか? 
 
 次に、 BPがらみの 最近の不愉快な経験を 思い出してください。
 
 何が似ていて、 何が異なっていますか? 
 
 こうすれば、 BPが新たな苦痛を作り出しているのか、
 
 それとも 古い痛みの感情を呼び覚ましているのか、 手がかりが得られるでしょう。
 
 non-BPを 不健康な人間関係に留まらせるのは、 昔の未解決の悲しみです。
 
 現在進行形の関係に 対処する能力を発達させるのは、
 
 過去の悲嘆を 終わらせることを意味します。
 
 不健康な人間関係に 耐えられるようにするには、
 
 痛む古傷を 蒸し返すことが要求されます。
 
 傷を放っておくほうが 楽だとしても。
 
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
 (星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕
 
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