BPと今まで持てなかったものや、 失ってしまったものを、
嘆いて、 深く悲しむことが必要です。
最初の一歩は、 感情をはっきり認識することです。
特に 否認したり抑圧することを 学んでしまった感情を。
※ アクション・ステップ 19
BPがからんでいない、 人生の不快な出来事を 選んでください。
その時の情景, 音, 匂い, 感情はどうでしたか?
緊張感, 快適感, リラックス感など、
できるだけ活き活きと、 4~5分かけて 細部を思い出してください。
更にその時の 体の各部分の感触, 寒暖などに注目してください。
手足, 顔, お腹, 首, 腕、 緊張していますか、 じっとりしていますか?
次に、 BPがらみの 最近の不愉快な経験を 思い出してください。
何が似ていて、 何が異なっていますか?
こうすれば、 BPが新たな苦痛を作り出しているのか、
それとも 古い痛みの感情を呼び覚ましているのか、 手がかりが得られるでしょう。
non-BPを 不健康な人間関係に留まらせるのは、 昔の未解決の悲しみです。
現在進行形の関係に 対処する能力を発達させるのは、
過去の悲嘆を 終わらせることを意味します。
不健康な人間関係に 耐えられるようにするには、
痛む古傷を 蒸し返すことが要求されます。
傷を放っておくほうが 楽だとしても。
〔「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」
(星和書店) 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉 より〕