○ 対人関係における過敏さ
ボーダーの人の中には、 人の心を読んだり、
行動の動機や その人の弱みを 暴くことに関して、
驚くべき才能を持った人がいます。
共感したり、 人が感じていることを理解し、 尊重することもできますが、
そのような認識能力を 「他人を見透かす」 ために 用いることもあります。
ボーダーの人は アンテナを張り、 様々な状況で 自分が有利になるように、
他人の動機や弱点を 暴き続けます。
○ 状況依存性の達成能力
ボーダーの人の中には、
ある状況においては有能で、 自分をコントロールできる人がいます。
充分に仕事をこなす人や、 成功する人は沢山います。
とても知的で、 創造的で、 芸術的才能を示す人も 少なくありません。
困難な状況で発揮できながら、 簡単なことに発揮できなくなってしまう この能力は、
状況依存性の達成能力 と言われます。
あるボーダーの人は こう言っています。
心の奥底で 自分が欠陥人間だと分かっているため、 まともに行動しようと必死です。
人を喜ばせて、 自分が見捨てられないようにしているのです。
この能力は両刃の剣です。
高い機能があるように見えるので、 必要な援助を 受けることができないのです。
○ 自己愛的要求
ボーダーの人の中には、 他人の関心を 自分に引きつけようとする人がいます。
自分にどんな利益があるかだけが 基準かもしれません。
病気だと言ったり、 公衆の面前で 不適切に振る舞って、
関心を引こうとすることもあります。
この自己愛的行動は、 ノン・ボーダーラインの人にとって、
とりわけ大きな負担となるでしょう。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
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