「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ステップ10 (4)

2009年09月16日 21時50分01秒 | 「BPDのABC」より
 
(前の記事からの続き)

 BPDの人の虐待から 子供を守るための、 ポジティブで実践的な提案があります。

○non-BPDの人は、 BPDの人と虐待の話を付けることに 脅威を感じ、

 虐待を矮小化したり、 自分の力を 諦めたりすることがあります。

 BPD的行動は 大人にとっても 対処が極端に困難です。

 しかし、 子供にとっては より一層難しいのです。

 最初に 虐待が発生した時点で 真剣に受け止めましょう。

 無視すれば、 BPDの人に 虐待を繰り返すことを 許可してしまいます。

 一貫した境界を持ち、 間歇的な強化を 与えないようにしてください。

○BPDの人が 治療を求めるのを 援助しましょう。

 非難ではなく、 ポジティブなコメントを与えましょう。

 育児の支援をしましょう。

○子供が BPDの人の行動を 非個人化できるよう、 援助しましょう。

 年齢に相応しい 教育をしましょう。

 あるnon-BPDの人は、 幼い子供に こう語りました。

「ママは病気なんだよ。

 とっても悲しくなってしまうような 病気なんだ。

 ママは お前のしたことで、 怒ったり 泣いたりしたんじゃないんだ。

 ママは お前をとっても愛していて、 お前がママを 幸せにしてくれるんだ。」

 年長の子供には 別のアプローチが必要でしょう。

 けれども、 知的には理解できても、 感情のレベルで感じるのは 別のことです。

 彼らまだ子供なのです。

〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕

(次の記事に続く)
 

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