(前の記事からの続き)
4. 適切な環境を提供すること
ボーダーの子供には 構造化と一貫性が必要です。
・ 手順を決めておくこと
構造化とは、 物事が常に決められていることです。
ボーダーの子供たちは、 スケジュールが決まっていると うまくやっていけます。
予期しないことが起こると、
どう感じて どう行動すればよいか 分からなくなってしまうのです。
よくある結末は 怒りの爆発です。
・ 結果を決めておくこと
構造化をする際は、 責任に見合ったことをしないと どうなるか、
子供に分からせるようにしてください。
年令に応じて、 自らの失敗から学ばせることが とても重要です。
衝動的な行動の結果に苦しんでいる 子供の姿を見るのは 辛いでしょうが、
長い目で見れば、 自分をコントロールすることを学ばなければ、
子供はもっと苦しむことになるのです。
・ 一貫性
一貫性とは、 子供に いつでも自分の行動の責任を 持たせることです。
ボーダーの子供は、 一貫性のない行動が すぐ惨事となる可能性があるのです。
《 子供のために診断を得ること 》
青年期の 外に向かっての行動化と、
BPDの行動を区別するのは 難しい場合もあります。
行動の原因に 目を向けてください。
根深い苦悩, 空虚感, 自己嫌悪, 見捨てられ不安に対処するため、
激怒したりして行動化します。
子供の行動は BPDが原因だというのを忘れないことです。
子供を愛し、 病気を憎んでください。
ボーダーの子供を持つというのは、 素晴らしい瞬間もあります。
子供たちが 両親の愛情に気付き、 受け入れるという
最も重要な段階に達した時には、
それはとても強力で 素敵な、 貴重な体験となるのです。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
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