(前の記事からの続き)
*「BPDの人に 治療を強制することはできないと 受け入れましょう。」
あなたには あなたの意見, 思考, 感情の 全てに対して 権利があります。
良くても悪くても、 正しくても間違っていても、 あなたのものです。
一方、 他の皆も 意見, 思考, 感情に対する 権利があります。
あなたが 同意できないかも知れませんし、
他の人も あなたに同意しないかもしれません。
それは それでいいのです。
あなたの役割は、 あなた自身が 何者であるかを知ることで、
自分の 価値観や信念に従って 行動することです。
BPDの人にとって、 治療に向かうに当たり、
自分が完璧でないと 認めることは、
恥と自己疑惑の渦に 巻き込まれることです。
存在するのを やめてしまうような感覚です。
それを回避するため、 BPDの人は 「否認」 という 自己防衛を行ないます。
自分には 何も悪いところはないと 主張するでしょう。
自分自身を失うよりは、 自分にとって大切なもの
-- 仕事, 友人, 家族 -- を 失うほうがマシなのです。
そのことを理解すれば、
BPDの人が 治療を求める時の勇気を、 心から 高く評価できるでしょう。
BPDの人は 治療に向かう時、
助けを求めたり、 自分の行動を 変えたりしようとするかもしれません。
けれども あなたの思うようには いきません。
変わるとしたら、 BPDの人なりの タイミングとやり方で変わるのです。
あなたが BPDの人を変えたいと 思うのは、 悪いことではありません。
でも、 あなたが 誰かを変えられるという
ファンタジーは捨てなければなりません。
そうする時、 あなたは真に あなたのものである 力をつかめるでしょう。
あなた自身を 変えるパワーです。
〔 「BPDのABC」 ランディ・クリーガー/E・ガン (星和書店) より 〕
(次の記事に続く)
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