「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーラインの人の 行動の理解

2012年10月11日 20時44分21秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ ボーダーの人によく見られる 思考パターン

 彼らの無意識の想定は、 あなたのものとは 非常に異なっています。

 以下のようなものがあります。

・ いつでも私は、 大切な人たち皆から 愛されなければならない。

  そうでなければ、 私には価値はない。

・ ある人々は善良で、 全ての面で完璧だ。

  ある人々は悪人で、 罰を受けなければならない。

・ 感情や行動を、 私はコントロールできない。

・ 誰も、 私がその人を思うほどには、 私のことを大切に思ってくれない。

・ 私をひどく扱えば、 私はひどい人間になる。

・ 孤独なとき、 私は 何の価値もない人間になる。

・ いつでも私を愛してくれる、 完璧な人を見つけたら、 私は幸せになる。

  でも、 それに近い人が 私を愛しても、 その人には何か問題がある。

・ 誰かの何かが必要なとき、 それを手に入れられないのは 耐えられない。

○ 感情が事実を作り上げる。

 普通の人は、 感情は事実に基づいています。

 しかしボーダーの人は、 事実を感情に合わせて 修正してしまうことがあります。

 例えば、 夫がボーダーの妻に、

 友だちと飲みに行くから 帰りが遅くなると 電話したとします。

 妻は不安になり、 夫には飲酒の問題があると言ったり、

 自分より友だちと一緒にいるなんて 酷い人だと言うかもしれません。

○ 合理化

 合理化も、 よく用いられる防衛機制です。

 都合よく理由を付けて、 自分を納得させることです。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 

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