「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「境界に生きた心子」 最後の詰め

2009年01月09日 20時00分32秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店版の 表紙イラストですが、

 6回目の書き直しを してくれることになりました。

( 指で描くなど、 色々と工夫をしてくれています。 )

 先ほど イラストレーターの人と直接 電話でも話し、

 何度も何度も 申し訳ないと詫びると、

 要求を言ってもらえると ありがたい, 希望に近づけたいと 言ってくれました。

 女性のイラストの 背中から首の 傾きのラインなど、

 僕の細かい注文に 応えようとしてくれています。

 僕は 自分でも絵を描いていたので、

 どうしても言うことが うるさくなってしまうのですが、 ありがたい限りです。

 帯の文言なども 練り直されてきました。

 最後の詰めの 段階だと思います。

 新しい心子の姿を 期待しています。


 ところで ひとつ書き忘れていましたが、

 星和書店版の値段は 1500円になりました。

 新風舎版は 1400円でしたが、

 同じ価格では難しいと いうことだったのです。

 でも 100円くらいの差なら、 売上に 大した影響はないでしょう。

 それに何より、 Amazon や楽天などの ネット書店では、

 購入費が1500円未満だと 350円の送料がかかるのに対して、

 1500円以上だと 送料無料になるのです。

 定価1400円だと 送料を加えると かなり割高になり、

 定価1500円のほうが かえって安くなります。

 ネット書店では、 1500円のほうが

 逆に売れたりするでしょうか。 (^^;)


 あと一息です。

 楽しみに待ちましょう。
 
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自責

2009年01月06日 21時22分54秒 | 僕と「ジャン=クリストフ」
 
(前の記事からの続き)

(9/14)

「 人間の成長とは 何だろう?

年をとるにつれて、 本当に物事が 分かっていくのだろうか?

それは一体 どれほどの早さなのだろう?

どれほどの部分に おいてのなのだろう?

そしてそれは 外面的にどれほど 現れるものなのだろう?

性格 (人格) とは、 年齢とともに 果してどれだけ 成長するのだろう? 」

(9/6)

「 畢竟、 人は一人なのだ。

 誰も助けてくれはしない。

 求めても求めても、 ついに裏切られる。

 人が人を理解しつくすということは 不可能なのだ。

 それを望んでも ただ悲しみがあるだけだ。

 ああ、 人に頼ろうとしてはならない。

 ならば、 自分を頼むのみだ。

 全ては自分の責任だ。

 人を憎むことも、 妬むことも、 怒ることもない。

 ただ、 自分に祈れ。

 自分のことさえ 気にすればいいのだ。

 お前は自分が 不器用だと公言しつつ、

 実はいつもうまくやろう、 器用にやろうとばかりしている。

 結果にとらわれている。 」

(9/17)

「 人を頼ってはいけない。

 ああ、 理解されようとしたのが 愚かだったのだ。

 信じている人には、 信じてもらえていると 思っていたのが甘かったのだ。

 人は全てを 理解することはできない。

 しかし、 好きになることはできる。

 愛することはできる。

 しかし、 それでも人は孤独なのか。

 結局 自分の力で歩いていくしかない。

 同情してくれる人はいるだろう。

 しかし、 解決してくれる人はいない、 自分以外には。

 自分の中にあるものだけを よすがとして 生きていかなければならない。

( しかし、 ひとつの愛情も 得られていない時に、

 人間にそれが できるだろうか。) 」

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/57561067.html
 
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話を聴いてくれた 友

2009年01月05日 21時13分07秒 | 僕と「ジャン=クリストフ」
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/57246924.html からの続き)

 自分の無能に対する 怯え,

 人より以上のことを 成そうとしていたが故の 絶望。

 全てが間違っていた, もはや 何もできない,

 何の力もない、と 僕は思うようになっていました。

「 そんな 阿鼻叫喚のなかに、 ただひとつの (最大の) 救いがあった。

 同じ下宿に住んでいた 友人の存在だった。

 毎夜、 彼の帰宅を待ち焦がれて 僕は彼の部屋を訪れた。

 誰かに 一緒にいてほしかった。

 誰かに 聞いてほしかった。

 彼は耳を傾けてくれた。

 そのまま彼の部屋で 朝まで寝入ってしまうことも しばしばだった。

 そんなことが 何ヵ月も続いた。

 自分の苦しみに対する 利己心は、 彼に迷惑をかけるという 考えを一蹴した。

 彼は受け入れてくれた。

 年少である彼は、 僕の異状な懊悩に

 出口を示してくれるという わけではなかった。

 ただ、 聞いてくれた。

 彼は 僕の命の恩人といっても 過言ではない。

 死に瀕して 窒息している人間にとって、

 傍らに寄り添ってくれる 心の存在は、

 一体どれだけ 大きな救いとなることだろう。 」

(9/8)

「 ああ、 どうして 人の心は近づき、 離れるのだろう。

 どうして 嬉しいことと悲しいことが あるのだろう。

 どうして 善い人と 善くなれない人が いるのだろう。 」

「 僕は今、 苦しみを語るまい。

 悲しみを見せまい。

 いつか 我が作品で 己を表すまでは。

 ああしかし、 その日まで 誤解と嫌悪を 受けたままでいるとは、

 何と悲しいことだろう。

 もはや 理解されようとは望まない。

 しかしせめて ……… せめて、 友情だけでも………。

 苦しい時に 心の余裕を。

 それを僕に 要求するのか。

 それはあまりにも 酷だ。

 しかし、 しかし僕は 優れた人に なろうとしているのではなかったか。

 人並み以上のことを しなければならないのではなかったか。

 今こそ、 言葉ではなく、 実際の態度で、 それを示すべき時なのか。 」

(次の記事に続く)
 
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「境界に生きた心子」 の状況

2009年01月03日 14時31分03秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 明けましておめでとうございます。 m(_ _)m

 今年も 「境界に生きた心子」 を よろしくお願いいたします。

 星和書店からの発刊日 (奥付) は、

 新風舎と同じく 心子の誕生日・ 2月21日になりました。

 本ができ上がるのは 1月下旬ごろで、 本来 星和書店では、

 その日と奥付の発刊日が 大体同じ日付 というのが慣例です。

( 新風舎では、 発刊日のひと月くらい前に 流通が始まっていた。 )

 僕としては 発刊日は、 心子の命日である 1月17日でも良かったのですが、

 本が生まれるのだから 誕生日のほうがいいと、 社長が配慮をしてくれたのです。

 発刊日が、 流通開始の 一ヶ月くらい後になっても 構わないとしてくれました。

 それに、 発刊日が本の仕上がりより 前になってしまうのはできないとのことで。

 表紙のほうは、 僕の希望を尊重してくれて、 3回目の書き直してくれています。

( 1回につき 3枚くらいのイラストを提案。 )

 お陰様でだんだん 気に入ったものになってきています。


 ところで Amazon ですが、

 新風舎版 「境界に生きた心子」 の中古品が 8冊出品されており、

 そのうち6冊が 3900~4000円の 値段が付けられています。

( 2冊は 定価の1400円です。)

 買い手が付くか 注目していましたが、

 何と今日、 3900円台のものが 1冊売れました。

 拙著にも 骨董的な価値を 見いだしてくれる人がいたのでしょうか。 (^^;)

 ともあれ、 もうすぐ 「境界に生きた心子」 が 新しく生まれ変わります。

 どんな仕上がりになるか、 楽しみにしています。
 
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