朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

正伝寺(京都市北区)

2023-06-01 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

京都市街地からは離れた里山の中腹にある臨済宗南禅寺派の古刹。観光客が訪れることが少なく静かである。

 庭園は枯山水である。白砂敷き、刈込み、白壁、そして借景の比叡山とつながる。庭石をさつきの刈込みで置き換えている。「デビッド・ボウイが涙した静寂」の寺としても知られる。(ITUジャーナル  June 2023)

 

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山笑う(京都市左京区八瀬)

2023-05-02 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

「山笑う」とは俳句の季語で、春山の木々が一斉に芽を吹き山桜などが花開く明るい景色を表している。

 京都市街地から高野川に沿って大原街道を行き、八瀬集落を過ぎたあたりの山には落葉広葉樹が多い。東山と同様に戦後の大規模な杉植林を免れた山は四季ごとに美しい。(ITUジャーナル May 2023)

 

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平野神社(京都市北区)

2023-04-03 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

平野神社発祥の魁(さきがけ)桜。この桜が咲くと京都の花見季節が始まると言われている。

桜の名所であり境内には60品種400本の多種多様な桜がある。平安期から貴族たちが観桜に訪れた。江戸時代には夜桜が庶民にも開放された。現代でも桜の下には飲食ができる夜店が多数並ぶ。(ITUジャーナル Apr.2023

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城南宮(京都市伏見区)

2023-03-01 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

 794年平安遷都の時に都の守護を願って御所の南に創建された。方位の障りや家相の心配を除く「方除(ほうよけ)の大社」として知られている。

 早春に紅白のしだれ梅150本が社殿西にある「春の山」に咲き乱れる。神苑には梅、椿、桜、藤、躑躅、楓などがあり「曲水の宴」が行われる。(ITUジャーナル Mar.2023)

 

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三千院(京都市左京区)

2023-02-01 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

 京都大原・三千院の雪景色を描いた。往生極楽院の堂内に阿弥陀如来が鎮座する。

 両側の観音菩薩と勢至菩薩は少し前かがみに跪く「大和座り」する慈悲に満ちた姿である。船底型天井には極楽浄土の天女や菩薩が描かれている(円融蔵に極彩色復元図あり)。毎年2月には「初午大根炊き」があり参詣客にふるまわれる。(ITUジャーナル Feb2023

 

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勧修寺(京都市山科区)

2023-01-05 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

京都東山の東、山科区にある古刹。醍醐天皇が900年に創建したので千百年以上の歴史を持つ。

 庭園には「氷室の池」があり、桜や楓の木々と共に池畔には観音堂がたたずむ。平安時代には毎年1月2日にこの池の氷を宮中に献上して五穀豊凶を占った。夏には美しく咲く睡蓮が冬には水面の上にその実や萎れた葉を長い茎につけて立ち枯れている。(ITUジャーナル Jan.2023)

 

 

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三島池と伊吹山(滋賀県米原市)

2022-12-01 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

東海道新幹線で東京から西に向かい関ケ原古戦場を過ぎると右手に伊吹山が見えてくる。この辺りは豪雪地域でかつては度々列車遅延の原因となった。

伊吹山(1377m)は江戸時代までは薬草栽培が盛んであった。山の西側は石灰石採掘によって切り崩されていて痛々しい。山麓にある三島池は700年ほど前に造られた農業用水地で、マガモやオシドリなど野鳥の楽園となっている。(ITUジャーナル Dec.2022

 

 

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退蔵院庭園(京都市右京区)

2022-11-02 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

退蔵院は臨済宗妙心寺の塔頭寺院。画僧如拙が描いた水墨画「瓢鮎図(ひょうねんず)」を所蔵する。ひょうたんでナマズを押さえるという禅の公案を表現している。

四季折々の美しい木々や石が配置された池泉回遊式庭園「余香苑」があり三段の滝が流れる。昭和を代表する名庭園である。(ITUジャーナル Nov.2022)

 

 

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久美浜湾(京都府京丹後市)

2022-10-04 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

「海の京都」と京都府は日本海沿岸部に愛称を付けて、古都京都だけではないこの地の魅力を訴える観光プロモーションを繰り広げている。

久美浜湾は小天橋という砂州に作られた水路で海につながり潟湖(せきこ)となっている。右手の甲山(かぶとやま)は徒歩で簡単に登ることができて頂上から湾の眺望がすばらしい。(ITUジャーナル Oct.2022)

 

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浄瑠璃寺(京都府木津川市)

2022-09-01 | 油彩水彩画、雑誌の表紙

高校生だったころ、和辻哲郎が大正時代に書いた「古寺巡礼」を読んで浄瑠璃寺を知った。

彼は奈良から東北に低山を幾つも越えて訪れた。本堂と池の風景に桃源のデジャブを感じたと書いた。現在でも門前に二三の土産店と食堂が並ぶだけの静かな山村である。本堂は九体の阿弥陀如来坐像を安置している。(ITUジャーナル Sept.2022)

 

 

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